・船橋不動の宝性寺
船橋神明神社の隣に宝性寺と船橋不動尊があります。室町時代の中ごろ、川崎の僧が不動様を馬に乗せてこの地にやってきて、小さな草庵を構えたのが始まりといわれています。
ずっと不動様が本尊でしたが、関東大震災で本堂が倒壊。本堂の再建を機に大日如来を本尊とし、不動堂に不動様が安置されるようになりました。
不動堂の前に枝ぶりのいいモミジの木があります。炎が燃え滾る不動様には赤いモミジがよく似合います。この他にも境内には多くの木があり、秋らしい風景が随所で見られます。
- <場所>
- ・船橋4丁目39−32(google map)
- <詳細ページ>
- ・船橋不動の宝性寺(他44)
・廻沢稲荷神社
千歳台に廻沢稲荷神社があります。もともとこの地は廻沢という地名でしたが、千歳村廻沢になり、昭和46年の町域変更で縁起のいい千歳台に変更されました。
廻沢村の村社だったのが廻沢稲荷神社になります。神社自体は大きくありませんが、立派な木が参道や社殿の後ろ側にあり、境内を印象付けています。なかでもイチョウが色づいた時の参道はなかなか素敵です。
駅から遠いだけあって周囲にまだ畑が多いのもここの特徴で、周囲に高い建物がなく、空が広く見えるのもプラスポイントです。のんびりと散策しながら訪れるのにはもってこいです。
- <場所>
- ・千歳台5丁目17−23(google map)
- <詳細ページ>
- ・廻沢稲荷神社と例大祭(祭30)
・成城学園前のイチョウ並木
成城といえば、高級住宅街。日本中にその名が知られています。成城を高級住宅地として有名にしていることの一つは、桜並木。世田谷では高級住宅地=桜並木といった図式があり、近年では歌にもなったことで、成城住宅地の桜並木は一段と有名になりました。
この桜並木は成城の町が形成されたときに成城学園の生徒や保護者によって植えられました。同じようにイチョウも植えられていて、ちょっとしたイチョウ並木も成城にはあります。
イチョウ並木があるのは、成城学園の正門前から真っ直ぐ伸びている道。規模としてはそんなに長くもなく、道幅も昔の規格なので少し狭く、ちょっと窮屈な印象のするイチョウ並木です。
成城の住宅地は、成城学園を中心とした学園都市として整備されたのが始まりです。紅葉したイチョウのトンネルを通りながら通学している学生の様子を見ると、高級住宅地ではなく、本来の学園都市だったことを思い起こさせてくれます。
- <場所>
- ・成城6丁目(google map)
- <詳細ページ>
- ・成城学園前のいちょう並木(百景51)
・成城3丁目の小道
せたがや百景で「成城3丁目桜ともみじの並木」と紹介されている、舗装されていない土の小道が成城三丁目の崖線近くにあります。
ただ、百景の選定は昭和の事。現在では桜の方は壊滅的な状態で、モミジの方はまだましかなとは思うものの、そこまで特別な風景でもないかな・・・というのが正直なところです。
とはいうものの、こういったさりげない小道にモミジがあり、通りがかった時にちょうど紅葉しているとうれしくなってしまうものです。
- <場所>
- ・成城3丁目10付近(google map)
- <詳細ページ>
- ・成城3丁目桜ともみじの並木(百景56)
・次大夫堀公園
喜多見の野川の横には次大夫堀公園があります。次大夫堀というのは、品川用水のことで、喜多見の北付近の多摩川から品川まで農業用の用水路が造られました。現在の丸子川と重なります。
しかし、江戸の初めころはその用水を世田谷では使えませんでした。その恨めしさが残っているのか、世田谷では品川用水という言い方をせず、用水を造った次大夫さんの名をとって次大夫堀という言い方をしています。
で、次大夫堀公園はその次大夫掘に因んだ公園となっていて、ここには次大夫堀を再現した田んぼエリアと、集落っぽく古民家が集められたエリアがあり、ちょっと昔の農村風景が再現されています。
園内は広く、古民家と秋の風景を楽しむのもいいし、田んぼのある風景の紅葉を楽しむのもいいです。
日本の農村といったとても心落ち着く風景のある公園ですが、近代的な家屋が所狭しと建ち並ぶ現在の世田谷では世田谷らしくない風景になるでしょうか。
- <場所>
- ・喜多見5丁目27−14(google map)
- <詳細ページ>
- ・次大夫堀公園民家園(他34)
・宇奈根氷川神社
宇奈根ある神社です。宇奈根は近年まで畑の多い土地で、その名残で道が細く、変に曲がりくねっていて、神社がかなりわかりつらい場所にあります。
神社も農村的な雰囲気が残り、世田谷にあって珍しく広々としている感じのする境内です。
社殿などは空襲に遭い、また近年建て替えられましたが、社殿を守るようにして聳える大きなケヤキとイチョウの木は見事です。社殿の周りにもイチョウなどの木があり、境内が広々としているのでなかなか見栄えが良く感じます。
- <場所>
- ・宇奈根2丁目13−19(google map)
- <詳細ページ>
- ・宇奈根氷川神社(百景61)
・岡本公園と民家園
岡本の丸子川沿いにある岡本公園は、崖から湧水が出ていて、かつてはその水を利用したホタル園がありました。現在でもその湧水を利用して、水や水辺の自然に親しめる公園となっています。
秋になると水辺の風景は寂しくなりますが、公園内にある立派な木々が色付き、公園の様子が秋らしくなります。
岡本公園内には民家園があります。大きな母屋を中心に蔵や畑があり、この一画はとても雰囲気がいいです。古民家の背後の木々も色付くので、古民家と色付いた木々という情景は日本の秋らしくていいものです。
紅葉以外でも、軒下には干し柿がつるされていたり、十五夜の飾りが置かれていたり、ススキが生えていたりと、秋を強烈に感じられる場所となっています。
- <場所>
- ・岡本2丁目19−1(google map)
- <詳細ページ>
- ・岡本民家園(百景72)
・岡本もみじが丘(静嘉堂文庫緑地)
せたがや百景に岡本もみじが丘という項目があります。世田谷にもみじが丘があると知ったなら、世田谷にモミジの名所があるんだ。ぜひ秋に訪れてみたい・・・と、思うことでしょう。
しかしながら、現在では雑木林状態となっていて、モミジの本数はそれなりにあるものの、あまり目立ちません、もみじが丘の名前を期待して訪れると、がっかりすることになります。
実は、正式にもみじが丘という名称の丘や地名があるわけではなく、静嘉堂文庫に続いている丘にもみじが多いことからそう呼ばれているだけです。
ただ、江戸時代からここのモミジは知られていたようで、瀬田の行善寺から見る岡本紅葉が行善寺八景に選ばれています。
ちなみに、この丘は三菱財閥の創業家、岩崎家が墓(廟)を建てるために明治後半に購入しました。現在でも丘には岩崎廟があり、丘の道沿いには灯ろうなどが所々に置かれています。
- <場所>
- ・岡本2丁目23−42(google map)
- <詳細ページ>
- ・岡本もみじが丘(百景71)
・静嘉堂文庫
静嘉堂文庫。初めて聞くと、何それ?となるでしょうが、三菱財閥の創業家、岩崎家が収集した古典などの蔵書を保管している私立の図書館ということになります。貴重な蔵書が多く、一般には内部や蔵書は公開されていなく、推薦状を有する人にのみ閲覧が許されます。
この地には関東大震災後に移転してきて、後に収蔵品を展示する美術館が建てられましたが、現在では美術館の展示部門は丸の内へ移転しました。
静嘉堂文庫内へは入れませんが、とても印象的なイギリス式の洋館は外から見学できます。洋風のスクラッチタイルが一面に貼り付けられている建物はとても美しいです。
建物前には噴水があり、横にはイチョウの木が並んでいたり、桜があったりと、四季折々で洋館を引き立たる工夫がされています。その中でもイチョウが紅葉した頃が一番美しく感じます。
- <場所>
- ・岡本2丁目23−1(google map)
- <詳細ページ>
- ・岡本静嘉堂文庫(百景73)
・岡本長円寺
長円寺は坂が多い町として知られる岡本に古くからあるお寺です。岡本は駅から遠く、坂が多いので、比較的開発が遅かった地域です。今でも畑が多く残っています。
長円寺も近代的かつ個性的な本堂とは対照的に、質素な感じの昔ながらの雰囲気が残っています。特に参道は素朴感があっていいです。
紅葉時期になると、本堂前の大きなイチョウの木が存在感を増します。ただ南側に大きな木があるので、日のあたり具合はよくありません。
また、モミジなどが植わる参道が紅葉する様子も素敵です。少し本堂が奇抜な印象を受けますが、昔ながらの世田谷の秋を感じられる場所です。
- <場所>
- ・岡本1丁目20−1(google map)
- <詳細ページ>
- ・岡本長円寺(他25)
・大蔵永安寺
大蔵にある永安寺は、室町幕府四代目鎌倉公家方、持氏に所縁があり、元々は鎌倉にあったのが、世田谷の地で再建をしたという由緒があります。
江戸時代には、幕府の書物奉行を務めていた石井家が庇護をし、一族の墓がある事でも知られています。
ここの境内には一対の大きなイチョウの木が本堂を守るようにして聳えています。とても立派なイチョウの木なのですが、左右のイチョウの木は大きさが二回り違うし、何より紅葉の時期がずれるのが、ちょっと微妙なところです。
二本の木が同時に紅葉し、落葉してくれれば、見る方も掃除する方も都合がいいだろうな・・・と見学していて思ってしまいました。
- <場所>
- ・大蔵6丁目4−1(google map)
- <詳細ページ>
- ・大蔵の永安寺(百景68)
・大蔵総合運動公園
砧公園の隣には大蔵運動公園があります。ここは運動公園なので、敷地内には体育館、屋内プール、野球場や陸上競技場、テニスコートなどといった運動施設が並んでいます。
かといって施設ばかりが並んでいるのではなく、遊具のある遊び場やアスレチックコースがあったり、噴水のある広場やモニュメントが置かれている自由広場など、一般の公園にあるような部分も充実しています。
この運動公園ができたのは、昭和の東京オリンピック後。駒沢オリンピック公園に影響を受けているのか、敷地内にはとても木々が多くあり、巨大な箱庭的な趣を感じます。
紅葉時の雰囲気も素晴らしく、運動施設と色付く木々がうまく調和しています。場所によっては美術の森といった雰囲気があったり、体育館横には石灯篭とモミジがあったりと、探せば運動公園らしからぬ風景にも出会えます。
- <場所>
- ・大蔵4丁目6−1(google map)
- <詳細ページ>
- ・大蔵の総合運動場(百景65)
・サレジアン国際学園(旧・目黒星美学園)のイチョウ並木
大蔵にある大蔵運動公園、国立生育医療センター、円光寺に囲まれるようにサレジアン国際学園があります。昔は女子校の目黒星美学園でしたが、2023年に共学化とともに学校名が変わりました。
この学校には、正門部分にちょっとしたイチョウ並木があります。狭い場所にあるので迫力があるというよりもコンパクトなイチョウ並木といった感じでしょうか。学校内にあるので中に入ることは難しいかと思いますが、通りの外から眺めることができます。
この付近では温水プール前の道沿いや大蔵団地沿い、世田谷通り沿いや医療センターにもイチョウがまとまって植えられています。イチョウをよく目にする地域です。
- <場所>
- ・大蔵2丁目8−1(google map)
- <詳細ページ>
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・都立砧公園
環八の東名高速のインターがある付近に広大な都立砧公園があります。ゴルフ場を整備して造られたので、その名残の広大な芝生エリアが特徴になっています。
紅葉の情報サイトに世田谷区の紅葉の代表として砧公園が載っていることがありますが、具体的に何が凄いといった紅葉はなく、全体的に木々が紅葉しているかなといった感じです。やっぱり砧公園は桜の木が多い桜の名所であって紅葉に関してはそこまでかな・・・といった印象です。
ただ、広い園内には多くの木々が植わっていることから部分的に切り取ればそれなりに紅葉も楽しめるし、木の種類が多い事からいつ訪れても何かしらいい感じに紅葉している木があります。
私的に砧公園でお勧めなのがサルスベリです。日当たりがいいことから、ここのサルスベリが紅葉している様子はとてもきれいです。そういった自分好みの木を捜しながら広い園内を歩き回るのも楽しく、また健康的であります。
- <場所>
- ・砧公園1−1(google map)
- <詳細ページ>
- ・砧公園(百景66)