大蔵の総合運動場(大蔵運動公園)
大蔵4-6-1都立砧公園と道を挟んで作られた運動公園で、門を入ると正面に近代的な体育館と噴水が目に入る。他に野球場、陸上競技場、テニスコート、洋弓場、プールなどのスポーツ施設が完備され、さわやかな汗を流すスポーツ・ゾーンとなっている。フィールド・アスレチックコースは子どもたちに人気が高い。(せたがや百景公式紹介文の引用)
1、大蔵運動公園について

*国土地理院地図を書き込んで使用
砧公園の西側、大蔵通りを挟んであるのが、百景のタイトルにある大蔵の総合運動場です。
砧公園とは道を挟んだだけなので、環八の東京インター入り口から東名高速道路に沿って砧公園と運動場が仙川の谷まで続いていることになります。
両方合わせて一連の施設と考えれば、とんでもなく巨大な総合公園になるのですが、砧公園は東京都立公園で、運動場は世田谷区立と管理の管轄が異なっています。

仙川へ下る坂の下に不思議な形のモニュメントがあります。
まず最初に、ちょっとややこしいので整理をしておくと、百景のタイトルでは大蔵の総合運動場になっていて、現地に設置されているモニュメントや案内板などには、大蔵運動公園と表記されています。資料などでは両方の呼称を見かけ、運動施設の申し込みのサイトは「総合運動場」となっています。正式名称って、どっちなの?と混乱してしまいます。
区の公式ページを見ると、正式名称は「大蔵運動公園」で、「総合運動場」の名で親しまれているとあります。もう少し調べてみると、どうやら大蔵運動公園の中の運動施設の部分を総合運動場と呼称している感じです。蘆花恒春園と芦花公園みたいな関係でしょうか。
まあ、結局のところ、どっちでも通じるので、どっちを使ってもいいようです。一応、ここでは大蔵運動公園の呼称で統一することにします。

*国土地理院地図を書き込んで使用
隣にある砧公園は、戦後に整備されました。昭和24年に野球場とキャンプ場が新設され、昭和30年には都民のレクリエーションへの欲求の高まりから、都営のゴルフ場が建設されました。公営なので、使用料が安くて好評だったそうです。
昭和39年に第18回夏季オリンピック東京大会が行われました。そのすぐ後の昭和41年、「より多くの都民の、レクリエーションの欲求にこたえるのが緑地本来の姿である」という事で、ゴルフ場を廃止し、ゴルフ場の広い芝生を活かした砧ファミリーパークが整備されました。

開設25周年を記念して設置されたものです。
時を同じくして、大蔵運動公園も整備されました。設置されている記念碑には「運動に対する気運が高まり、区議会と多くの区民の熱意と協力によって誕生した」となっています。
東京オリンピックがどの程度影響したのか分かりませんが、区内では駒沢オリンピック公園と馬事公苑が会場になっていたので、区民がオリンピックを肌で感じる機会も多かったでしょう。
テレビで見るだけだったとしても、すぐ近くの駒沢でやっていると、親近感がぐっと湧いてくるというもの。オリンピック後、熱戦に感化され、運動を積極的にやりたいといった区民が増えたことは、想像に難くありません。

*国土地理院地図を書き込んで使用
1999年には、近くにある世田谷清掃工場の熱を利用した温水プールが新たに建てられました。
2010年には、隣接していた東京厚生年金スポーツセンター(ウェルサンピア東京)を区が160億円で買い取り、大蔵第二運動場として整備しました。この施設は大蔵運動公園よりも先にこの地にあった、歴史のあるスポーツ施設です。
この買収で大蔵運動公園の敷地面積が大きく広がり、新たにゴルフ練習場、テニスコート9面、体育館、トレーニングルーム、屋外プールなどといった施設が増えました。
それはいいことなのですが、せっかく隣地を買収して拡大したというのに、なぜ第二運動場(第二運動公園)と分けているのでしょう。同じ区の所有物だし、離れた場所にあるわけではないのだから、普通に合併すればいい話のように感じます。
利用する区民としても、ややこしいのはもちろん、施設の申し込み等が複雑化するなど、いいことはありません。合併し、一元化すれば、色々とすっきりするし、メリットが大きいはずです。

(*イラスト:うぶかさん 【イラストAC】)
調べてみると、どうやら区が取得した時、都市公園法、区の公園条例に照らし合わせて、別々の公園として登記する必要があったようです。
別々の施設にしたのはいいけど、別の問題が発生しています。都市公園法に基づいて都市公園として第二運動場を開設したので、公園敷地面積に対する運動施設面積の割合、上限50%が適用されることになります。
これは既存の施設の場合は容認されます。しかし、大規模な施設整備等の際には、基準を満たさなければなりません。要は建て替えを伴うような大規模な整備ができないということになります。
もし、第一と第二を一つに統合した場合は、その基準である50%以下になるので、現状のままでも、現状と同じような建物に建て替えたとしても、問題ないということになるそうです。
だったら最初の時点で、条例などを替えたり、例外的な処置を行うなどして、一つの公園にしておけばよかったのではないでしょうか。法律に照らし合わせたといっても、本質は何も変わっていないのだから。ほんと、しょうもない法律をこねくり回し、状況をややこしくするのが好きですね。
とまあ、大蔵第二運動場が追加されたことで、法律面や施設の重複が課題になっていますが、現状としての一番の懸念は、施設の老朽化になります。令和13年には、大蔵運動場体育館が建て替えの一つの目安になる築65年を迎えます。
これに合わせて両施設の整備計画の検討を進めいるそうです。その機会に一つの運動公園とし、公園名も分かりやすく統一されることを願います。
2、運動公園の施設

第二運動場ができる前です。南に向いて設置されている案内板なので、上が南側になります。
大蔵運動公園(総合運動場)と大蔵第二運動場には、体育館、野球場、陸上競技場、テニスコート、温水プールと夏期のみの屋外プール、ゴルフ練習場、アスレチックコーナーにローラースケート場などのほかに、各種子供の遊び場や広場、きれいな噴水や花壇、林園や梅林までもあります。
運動公園なので、スポーツをする設備が多いのは当然ですが、園内を散策したり、くつろいだり、子供を遊ばせたりするのにも最適な公園となっています。

バラの季節に行われます。
メインの入り口は、砧公園側の大蔵通り沿いにあります。昭和の万博を思い出すような・・・というと大袈裟ですが、昭和の時代によく見かけたゲートみたいな入り口になっています。若い人からしたら、古くさいとか、昭和レトロといった感じに見えるでしょうか。

大蔵通りの入り口付近にあります。様々な遊具があり楽しそうなエリアです。

最近めっきりと減ってしまった光景です。
入り口をくぐると、並木道のようになっている広いメイン通りが大蔵運動公園のシンボルであるピラミッド型の体育館へ続いています。
その通りの右側には、児童園と名付けられた広場があります。ここには小学生ぐらいの子供たちが遊ぶための遊具が幾つも設置されていて、腕白な子供たちの遊び場になっています。
この児童園にはC-57蒸気機関車が置いてあります。公園に蒸気機関車。昔はよくあった光景でしたが、今では状態が悪くなって撤去されることも多く、めっきりと減ってしまいました。入り口に引き続き、昭和っぽいな~と懐かしいと感じるのはおじさん世代だけでしょうか。

落ち着いた雰囲気のある広場です。
メイン通りの左側は、自由広場となっています。広場と名がついていますが、砧公園のようなだだっ広い空間があるのではなく、木々に囲まれた小ぢんまりとした感じの広場があり、芸術的なモニュメントが置かれています。
なかなか雰囲気がよくて、ここでは運動よりも絵を描いたり、楽器を演奏している様子が似合いそうです。特に秋は素敵で、芸術の森のような雰囲気になります。
2010年前後だったでしょうか、自由広場の横にはローラースケート場が設置されました。すぐ横は東名高速。苦情を受けやすい若者のストリート系のスポーツも、周囲に遠慮なく楽しめるようになっています。子供の遊び場は増えても若者の遊び場はなかなか増えないので、いい試みだと思います。

大蔵運動公園の象徴です。
メイン通りを進むと、噴水があり、正面にピラミッド型の体育館があります。この噴水と体育館前の空間は広々としてイベントなどにも使われます。
内部には入ったことがありませんが、写真を見ると三角屋根が特徴的な体育館となっているようです。体育館内の広さは40m×29mで、観覧席数は632席、バスケットボールだと1面、バレーボールだと2面、バドミントンだと6面、卓球だと21台が同時に行えるようになっています。
体育館の地下には、72畳の柔道場に剣道場、エアーライフル場、弓道場、洋弓場、体育室、トレーニングルーム、会議室兼軽運動室があります。
なぜピラミッド型をしているのか。その辺の事情は分かりませんが、昭和41年の開園当時は、その斬新な姿から近未来的なイメージを連想し、とても話題になりました。
そして、最先端の施設とか、未来科学研究所みたいな施設といった設定で、昭和時代の特撮やドラマに何度も使われています。今そういった番組を見ても、そんなに違和感を感じないところが凄いです。

広々とした立派な野球場です。
体育館の左手には野球場と陸上競技場があります。野球場は区内の大きな公園、そして多摩川河川敷など、結構多くありますが、きれいに芝が貼られて、ちゃんとした客席があるのは、ここと駒沢公園だけのはずです。
大きさはセンター93m、両翼77.5mで、観覧席は380席、ナイター設備もあります。すぐ横を東名高速道路が走っているので、球が飛びだしてしまわないかと心配になってしまいますが、プロの選手が使用するのではないので、大丈夫でしょうか。

大会や運動会が行われます。
陸上競技場は、一般的な一周400mのトラックがあり、中央部は芝が貼られています。観客1800席あり、3種公認競技場となっています。陸上やサッカーの大会や練習、運動会などに使用されています。
運動会と聞いて、地方で育った人や地方で暮らしている人はピンとこないかもしれませんが、私自身、高校時代の体育祭は駒沢公園の補助競技場を使用して行いました。
学校の校庭は、体育の授業をする分にはいいのですが、全校生徒で体育祭をするには、狭すぎたからです。区内に限らず東京23区内ではそういった学校が多いのが実際です。多くの人が一度に運動できる場所としてとても意義がある施設となっています。
また、女子サッカーチームのスフィーダ世田谷FCのホームスタジアムにもなっているようです。

テニスコートはいつも賑わっている感じです。
体育館の裏手には、近くにある世田谷清掃工場の熱を利用した総合運動場温水プールがあります。これは当初からあったものではなく、1999年に建てられました。建物内部には50mの公認プールと25mプール、そして幼児用のプールなどがあります。
曲線的な大きな屋根が特徴の美しい建物で、設計者によると、「技術向上」「健康増進」「レクリエーション(休養・娯楽)」の3つの要素を調和させたプールとして、視覚的にも施設全体を楽しめるよう、あらゆる角度からアクアゾーンが望める構成にしたそうです。
設計者の意図するようにデザインが美しく、ガラス張りの明るい雰囲気のするいい建物なのですが、ガラス張りなので外から中がよく見え、いつしか撮影禁止の貼り紙が建物周囲にペタペタと張られ、見苦しい状態になってなっていました。本末転倒というか、なんだかな・・・といった感じです。現在は昔よりも控えめになったようですが・・・。
この温水プールから崖線にかけてはテニスコートがずらっと並んでいます。テニスコートは第一運動場の方には12面あり、そのうち温水プール横の8面にナイター設備があります。また第二運動場の方にも夜間照明付、人工芝の9面があります。
休日などに通ると学生の大会などが行われていたりしますが、普段は一般に貸し出されていて、いつ通りがかっても大盛況といった感じです。すぐそばが大蔵団地なので奥様方や年配の方達の社交場となっているのでしょうか。

大蔵団地のすぐ横にあります。小さな子供向けの遊具が設置されています。
テニスコートと大蔵団地との間には子供が遊べる幼児園があり、可愛らしい遊具が置いてあります。この付近は桜が多く植えられているので桜の時期はとても雰囲気が良くなります。
幼児園の反対側にはなぜか立派な梅林があったりします。この場所に運動場ができる以前にあったものを残したのでしょうか。よく分かりませんが、梅の時期には梅の花と香りを楽しむことができます。

崖線のところにあります。
西の端、崖の手前にはアスレチックコーナーがあり、アスレチックの遊具が置いてあります。腕白な子供達には楽しい遊び場になっている事でしょう。アスレチックコーナーから西側は仙川に続く崖となり、崖部分は雑木林の林苑となっています。

崖下を丸子川の源流の小川が流れています。
崖の下までが運動公園の敷地となります。崖下には大蔵三丁目公園から湧き出た水が流れている親水園があります。この水は丸子川に流れているので、丸子川の源流部ということになります。
3、運動場の四季と花

意外と立派な梅林があります。すぐ隣はテニスコートです。
大蔵総合運動場は運動公園らしくない。というと変ですが、普通の公園以上に季節を楽しめる公園となっています。
まずは春先、崖の方に立派な梅林があり、梅の花と香りを楽しむことができます。すぐ隣がテニスコートとなっているので、この時期はさわやかな香りの中でテニスを行うことができます。梅林が横にあるといった環境のテニスコートは他にはないのではないでしょうか。

砧公園ほどではありませんが花見客が多いです。
大蔵通りのメインゲートから体育館に続くメイン通路沿いには、桜並木とまではいきませんが、通りの脇には桜の木が何本かあるので、桜の時期には春らしい雰囲気になります。
この他にも自由広場、陸上競技場前の通り、団地側の幼児園にも桜が植えられています。砧公園のように混雑していないので、花見の穴場的な存在となっています。
もちろん、人が多くても広大な芝生エリアのある砧公園の方が花見をしやすいのですが、小さな子供連れで楽しむ小規模の花見ならこちらのほうが気軽でいいかもしれません。子供を退屈させずに遊具で遊ばせておくこともできます。
よくあるのが、砧公園に子連れのお母さん同士で花見に出かけ、お母さん同士が話に夢中になっている間、退屈した子供たちが芝生を駆け回り、気が付いたら親がいた場所が分からなくなり、迷子になってしまうパターン。子連れだと広々としすぎるのも疲れるものです・・・。

メイン通りの真ん中部分はバラ園になっています。
メイン通りの真ん中には、大きな花壇が続いているのですが、そこに植えられているのは、なんとバラ。5月のバラの開花時期には多くのバラを楽しむことができます。
運動場とバラ園という組み合わせは、アンバランスな印象を受けますが、メイン通りやその先に続くピラミッド型の体育館が運動場らしくない雰囲気なので、全く違和感はありません。むしろ、周囲の景観にマッチしていて、とてもおしゃれな景観になります。
なぜ手入れに手間のかかるバラなのか。なぜ運動公園にバラなのかは分かりませんが、この界隈では瀬田フラワーランドや砧公園にもバラがたくさん植えられるようになったので、その延長上なのかもしれません。

裏側も雰囲気がいいです。
運動公園内にはバラ以外にも各所に花壇が設置されていて、四季の花を楽しむことができます。
全体的には武蔵野の雑木林をイメージした木々の多い公園になるのですが、体育館周辺は石灯籠が置かれていたり、植木の手入れが行き届いていたりと、庭園っぽい雰囲気を感じます。このへんは大きな箱庭的に造られた駒沢オリンピック公園を意識したのでしょうか。

樹木が多いので結構雰囲気がいいです。
運動公園内はケヤキやサルスベリなどの落葉樹が多いことから、紅葉の時期には彩り豊かな景観になります。
特に自由広場や野球場周辺の紅葉は美しく、とても雰囲気がいいです。秋の散歩も楽しいものになるでしょう。

噴水の池が凍ってミニスケートリンクになっていました・・・笑。
冬になると、強烈に寒い日か雪の日限定になりますが、噴水のところにミニスケートリンクが出来上がります。というのは冗談ですが、雪の日に訪れたら噴水の池が凍っていて驚きました。
4、イベントなど
世田谷区立の総合運動場という事で、学校の運動会や地域のほのぼのスポーツ大会、公式な試合会場、各種スポーツ教室や講習会、その他スポーツに関するイベント等色々な行事や教室が行われています。
定期的に行われているスポーツ教室などは、公益財団法人 世田谷区スポーツ振興財団のサイトに載っていますので、体を動かすことに興味のある方はそちらを覗いてみるといいでしょう。
そういった大会とかではなく、イベント的なことも多く行われています。
* 区民スポーツまつり *

訪れた時は腕相撲大会が行われていました。
まず運動公園を代表するイベントとしては、10月の体育の日ころに行われる「区民スポーツまつり」が挙げられます。
区をあげての大きなイベントとなっていて、子供達を中心に多くの方が参加しています。2009年時点で第45回というから開園からずっと行われているイベントになるようです。

ちびっ子達が元気よく走っていました。

サッカーのキックターゲットやバスケットのものもありました。
このイベントでは体力測定や健康チェックみたいな事もやっていますが、一番の目的は楽しくスポーツにふれあってもらうという事で、様々なスポーツの体験コーナーが多くあります。
2009年のプログラムから抜粋すると、陸上競技場では「50m、100m走」、「サッカーやハンドボール、ラグビー教室」、「輪投げ、サッカーナイン、ストラックアウト、ナインフープスといったチャレンジコーナー」、「ジャンボだるま落としやエレファントスライダーといったゲームなど」が行われ、体育館ではバレー、卓球、フットサル、弓道、柔道といった競技と、ダーツやビームライフル、スポーツ吹き矢、ビリヤードといった競技の体験コーナーが設置されていました。

見ていて一番楽しそうでした。ただ、これは体力とパワーが必要です。

普段できないような運動などを体験することができます。
その他では弓道場ではアーチェリー、野球場ではソフトボールやゲートボールに子供用のトランポリンなどがあり、テニスコートではテニスは当然ですが、インディアカといった変わった競技の体験コーナーもありました。またローラースケートやローラースキーの講習会もあったり、ステージでは腕相撲大会というものも行われていました。
スポーツ以外でも、会場内に模擬店やフリーマーケットも多く出て、ステージでは太鼓の演奏やチアリーディングショー、大道芸、地元砧地区のヒーローであり子供が好きなウルトラマンのショーも行われます。親子で身体を動かしながら健康的に楽しむことのできるいいイベントだと思います。
*砧地区緑化まつり*

フリーマーケットや自治体などのブースが並びます。
5月のバラの時期には砧地域をあげての大きなイベント、砧緑化まつりが行われます。
体育館前ではステージイベントが行われ、体育館前のスペースには自治体などのブースが並び、バラがきれいに咲くメイン通りではフリーマーケットの店が並びます。
*盆踊り大会(現在はやっていないかも)*

周辺の町会が集まります。

なかなかの活況でした。
8月には大蔵地区の盆踊り大会が第二運動場の駐車場で行われていました。この大蔵運動公園のある大蔵という町域は、昔は本村、古くから栄えていた石井戸、他の村から合併した横根、巨大な大蔵団地と自治体が細分化されていて、それぞれの町会が昔からの独自の文化を持っていたりします。
そういった土地柄なので、それぞれの町域で盆踊りが行われていますが、それとは別に大蔵の自治体が集まって合同でも盆踊を行っています。
仲がいいのか、悪いのか・・・。そのへんの事情は暮らしてみないとわかりませんが、当日の盛り上がりはなかなかで、町会が運営する飲食の出店が出て、多くの人が盆踊りや飲食を楽しんでいました。
ただ、現在では行われていないのか、検索しても最近の情報がでてきません。
5、感想など

運動公園らしい風景です。
世田谷区内には、昭和の東京オリンピックに使われた都立駒沢オリンピック公園と、昭和、令和と馬術競技に使われたJRA馬事公苑といった知名度のある大きな運動施設があります。
また、大蔵運動公園のすぐ隣にはゴルフ場を改良した広大な都立砧公園があるので、とても素敵な運動公園でありながら少し影の薄く感じてしまいます。
とはいえ、区立なので比較的安くテニスコートや野球グラウンドを借りることができ、また温水プールやゴルフの練習場もありと、幅広い年代に活用され、区民のスポーツやレクリエーションに関して多くの貢献をしています。
木々の多い園内は落ち着いた雰囲気で、四季を通じて散策する楽しみがあります。運動には興味がないという人もぜひ訪れてほしいです。
せたがや百景 No.65大蔵の総合運動場 2025年5月改訂 - 風の旅人
・地図・アクセス等
・住所 | 大蔵4丁目6−1 |
---|---|
・アクセス | 最寄り駅は田園都市線用賀駅、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅。駅から少し離れています。 |
・関連リンク | 公益財団法人 世田谷区スポーツ振興財団、 大蔵運動公園(世田谷区公式) |
・備考 | 世田谷区立公園。施設の利用案内や営業時間などは公式サイトを参照。10月に区民スポーツ祭りが行われます。 |