* 紅葉の美しい公園 *
・駒沢オリンピック公園
駒沢公園の紅葉というと、駒沢通りのイチョウの木が有名ですが、園内にあるケヤキ並木などもなかなかきれいです。国が世界に向けたオリンピックのために計画的に樹木を植樹した公園とあって、とても園内の紅葉も美しいです。巨大な箱庭といった感じでしょうか。
新緑の季節のジョギングもすがすがしくていいのですが、秋の深まる季節、色付く木々の中を走るジョギングも落ち着いた気分になれていいものです。
ちょうどケヤキの木が紅葉する時分に世田谷246ハーフマラソンが行われ、駒沢公園がスタートとゴールになっています。
また公園内には落ち葉を利用した子供の遊び場や落ち葉当てクイズなどといった楽しげなものが設置されています。こういった趣向は区内ではここだけかもしれません。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.88
・都立砧公園
紅葉の情報サイトに世田谷区の紅葉の代表として砧公園が載っていることがありますが、具体的に何が凄いといった紅葉はなく、全体的に木々が紅葉しているかなといった感じです。やっぱり砧公園は桜の木が多い桜の名所であって紅葉に関してはそこまででは・・・といった感じです。
ただ、広い園内には多くの木々が植わっていることから部分的に切り取ればそれなりに紅葉も楽しめるし、木の種類が多い事からいつ訪れても何かしらいい感じに紅葉している木があります。
私的に砧公園でお勧めなのがサルスベリです。ここのサルスベリが紅葉している様子はとてもきれいです。そういった自分好みの木を捜しながら広い園内を歩き回るのも楽しく、また健康的であります。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.66-1
・都立蘆花恒春園(芦花公園)
文豪徳富蘆花の旧宅を利用してできた都立蘆花恒春園。一般的には芦花公園の名で親しまれています。
芦花公園と言えば一年中花が咲いている花の丘が有名です。紅葉の少し前には秋の花コスモスが大きな花壇一面に咲きますが、さすがに晩秋にもなると咲く花も少なくなり、ちょっと花壇が寂しくなってしまいます。
紅葉に関しては園内には木が多いので、何かしらは紅葉していますが、これぞ芦花公園といった紅葉はないように思えます。それよりもここでは落ち葉が凄かったのが印象に残っています。何の木か忘れましたが、大きな葉っぱを付ける木が多く植わっている場所があり、そこは落ち葉のベッドができている感じでした。
蘆花の旧宅のある恒春園エリアでは竹が多いので紅葉しているのはモミジぐらいでしょうか。うまく光を合わせれば古い建物を背景にきれいかもしれません。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.39-1
・世田谷公園
三宿通り沿い、池尻にある区立の公園です。噴水広場を中心とした美しい公園で、世田谷の名が入っている事に恥じない世田谷を代表する公園です。
園内は都会的で舗装されている部分も多いのですが、南側は樹木が多く、秋になって噴水の背後の木々が色づく様子はいい感じです。また三宿基地の方の入り口はケヤキ並木となっていて、紅葉時には雰囲気のいい並木となります。
また世田谷公園はミニSLが走っていることでも知られています。秋の紅葉する木々の中をSLに乗って楽しむのもいいかと思います。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.1
・大蔵総合運動公園
砧公園の隣にある運動公園です。ここは運動公園なので体育館、屋内プール、野球場や陸上競技場など多くの施設が並んでいます。かといって施設ばかりの公園ではなく、遊具のある遊び場、噴水のある広場など公園としても趣があります。
木々が多くあることから紅葉時の雰囲気も良く、なぜかモニュメント類も多いので、場所によっては美術の森といった雰囲気もあります。体育館横には石灯篭とモミジがあったりと、探せば運動公園らしからぬ風景にも出会えます。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.65
・世田谷城公園
都会として開けた世田谷にさりげなく残っている城跡です。といっても何が残っているわけでもなく、当時の土塁跡が残っているだけなのですが、その土塁も崩れないようにコンクリートブロックで固めてしまっていて、土塁なのに石垣っぽくなっていたりします。
この公園は普段は特になんの変哲のない起伏の多い公園といった感じなのですが、秋になると木々が色づいて結構カラフルになります。なんか城跡らしからぬ感じですが、様々な木の紅葉を楽しみながら中世へ思いを馳せることができます。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.22
・次大夫堀公園
喜多見の野川の横にある公園で、ここには集落っぽく古民家が集められたエリアと田んぼがあり、ちょっと昔の農村風景が再現されています。
園内は広く、古民家と秋の風景を楽しむのもいいし、田んぼのある風景の紅葉を楽しむのもいいです。
日本の農村といったとても心落ち着く風景のある公園ですが、現在の世田谷では世田谷らしくない風景となるでしょうか。
<詳細・関連ページ> 世田谷散策プラスNo.34
・岡本公園民家園
岡本にある岡本公園は湧水が出て、かつてはホタル園がありました。秋になると水辺の風景は寂しくなりますが、木々は色付き、公園の様子が秋らしくなります。
岡本公園内には民家園があります。大きな母屋があり、畑や蔵があるといったとても雰囲気のいい古民家園です。古民家の背後の木々も色付くので、古民家と色付く木々というのもいいものです。
紅葉以外でも軒下には干し柿がつるされていたり、十五夜の飾りが置かれていたり、ススキが生えていたりと秋を強烈に感じられる場所となっています。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.72
・等々力渓谷公園
23区内で唯一の渓谷として知られる等々力渓谷ですが、その渓谷内の敷地は区の等々力渓谷公園の部分と等々力不動の敷地とで構成されています。
等々力不動の方はもみじがきれいなのですが、等々力渓谷自体はこれといって紅葉が凄い場所があるわけでもありません。単に落ち葉が多くて秋っぽいかなといった感じでしょうか。
そもそも崖線の自然を利用して造られているので、これが自然といえば自然なのでしょう。紅葉がきれいな場所というのは人間が手を入れた庭園などが多いのが実際です。
この渓谷内でもきれいに紅葉しているのは手入れの行き届いている日本庭園内ぐらいです。ここのもみじは日当たりがいいので真っ赤な紅葉を見ることができます。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.95-1
・駒沢緑泉公園
国道246号と桜新町駅前を通る旧道が交わる交差点の近くに駒沢緑泉公園があります。立地場所はなかなかいいのですが、あまり知名度がなく、知る人は知るといった感じの公園です。
園内はそんなに広くありませんが、緑泉公園の名にふさわしく、樹木園という武蔵野の雑木林を思わせるような樹木とせせらぎのあるエリアがあります。新緑の時期など、木陰とせせらぎといった清涼感のある風景となり、子供たちが水遊びなどをして楽しく過ごしています。
秋になると、落葉樹が多いので全体的に樹木園内が色づきます。そして落ち葉が凄いこと。せせらぎの水がたまる池には一面落ち葉が浮かんでいて、面白い光景を作っていました。そんなに広くない公園なので、庭園っぽくコンパクトに紅葉が楽しめるといった感じです。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.87
・瀬田四丁目旧小坂緑地
静嘉堂文庫と谷戸川を挟んだ崖線にあるのが瀬田四丁目旧小坂緑地です。昭和初期の世田谷は政財界の要人の別荘地として人気がありました。特に見晴らしのいい崖線の上は人気でした。そういった別荘地を建物ごとまるごと緑地にしたのが、瀬田四丁目旧小坂緑地です。
ここは崖線や崖下の湧水の出る湿地が庭園となっていてとても樹木が多いです。紅葉時期の散策も楽しいかと思います。ここでの一番のおすすめは旧小坂邸まえにある大きなモミジの木です。うまく光が当たるときれいです。
建物内部も開園時間内なら入ることができますので、政財界の要人になった気分で見学してみてください。
<詳細・関連ページ> せたがや地域風景資産No.3-1
・もみじが丘(静嘉堂文庫緑地)
せたがや百景で紹介されているので紹介しないわけにはいかない項目だと思いますが、残念ながらもみじが丘の名前を見て期待して訪れるとがっかりすることになるかと思います。
このもみじが丘はそういった地名があるわけではなく、静嘉堂文庫に続いている丘にもみじが多いことからそう名付けられたものです。江戸時代には瀬田の行善寺から見る岡本紅葉が行善寺八景に選ばれる程知られていたようです。
しかしながら現在では雑木林状態となっていて、もみじが植わっているには植わっているものの、あまり目立たなくなっています。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.71
* その他の紅葉 *
・JRA馬事公苑
馬事公苑といえばその名の通り馬や競馬に関する施設です。JRA、日本中央競馬会の管轄の施設ですが、普段は普段一般の人にも解放されていて、広い園内を散策することができます。
園内には多くの木々が植わっていて、かつての武蔵野の林をそのまま残したエリアもあります。馬事公苑といえば桜の名所です。桜の紅葉はあまりきれいとは言えないかもしれませんが、ここのように広々とした園内に多く植わっていると光加減では素晴らしい紅葉の風景となります。
特に馬車駅付近の桜のトンネルは圧巻です。晩秋には大きなイベントはありませんが、馬に親しむ日に訪れると乗馬体験ができますし、普段でも小さな馬術の大会などが行われている日もあり、馬とともに紅葉を楽しめる場所となっています。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.85
・静嘉堂文庫
静嘉堂文庫は岡本民家園のすぐそばにあり、文庫と名付けられていることから想像が付くと思いますが、ここは古い蔵書を中心に色々と貴重なものが保管されています。
これらの蔵書などはこの土地の所有者であり、三菱財閥創設者である岩崎家の人間によって集められたもので、敷地内には岩崎家の廟も建てられています。
この静嘉堂文庫の象徴であるイギリス的な洋館は鉄筋コンクリート製の2階建てで、洋風のスクラッチタイルが一面に貼り付けられています。
この建物前には噴水があり、またイチョウ並木や桜がありと四季折々で洋館を引き立たせる工夫がされています。その中でもイチョウの紅葉のときの美しさが一番美しく感じます。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.73
・五島美術館
上野毛にある五島美術館といえば東急の創設者五島氏の敷地を利用して、収集したコレクションを展示した美術館です。源氏物語絵巻など国宝を有する収蔵品が有名です。
五島美術館には崖を利用した日本風の庭園があります。入園料がかかりますが、庭園にはモミジが多く植えられていて、また収集した石仏や石灯ろうが多く置かれているのでとても雰囲気がいいです。
また東京都天然記念物に指定されている樹齢260年とも言われているコブシの木があることで知られています。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.91
・東京農大のイチョウ
世田谷通りにある東京農大の秋といえば収穫の喜びを分かち合う収穫祭が有名ですが、収穫祭後にもささやかな秋が訪れ、正門前にある大きなイチョウの木(雌木)はとても見事な紅葉を見せてくれます。
世田谷区の保存樹木にもなっている立派なイチョウの木ですが、百景の案内板によるとこの木は東京の気象台から委託を受けた生物季節観察標本となっているとかなんとか。
現在の東京のイチョウの標本木は気象庁の前、皇居のお堀にある震災銀杏なので、こちらの木は予備とか、記録のみなのでしょうか?それとも過去の話とか、何本もあるとか?いまいち情報がないのでよくわかりません。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.28
・国士舘大学のイチョウ
世田谷区役所と道を挟んだ北側に国士舘大学があります。松陰神社のすぐ横という立地でもありますが、松陰の教えを実践した私塾から始まった大学です。
国士舘大学のキャンパス入り口、ちょうど区役所との交差点のところにイチョウの木があります。
立派なイチョウだなといった感じなのですが、ここのイチョウはよく見ると、一本の大きな木のように見えますが、何本の木が合わさって一本の木を形成しています。区内ではイチョウの木が群生しているのを見ないので、ちょっと珍しく感じます。
<詳細・関連ページ> せたがや百景No.18-2