世田谷散策記 ~せたがや百景~

せたがや百景 No.87

駒沢緑泉公園

人工芝と噴水と緑の公園、樹林園には落葉樹、常緑樹、潅木などが植えられた丘や川がつづく。素足の子ども達が小川の流れに入って遊び、幼い子は人工芝の上をのびのびとかけまわる。都市生活に欠かせないものとして公園空間はある。(せたがや百景公式紹介文の引用)

・場所 :駒沢3-19
・備考 :世田谷区立公園。樹木園の入場は午前8時半から午後5時まで

***  このページの内容  ***

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* 駒沢緑泉公園について *

駒沢緑泉公園 噴水のある広場の写真
噴水のある広場

結構な高さまで吹き上がっていました。

現在の国道246号、通称玉川通りが桜新町駅前を通る旧道と分岐する交差点付近の北側に駒沢緑泉公園があります。一応旧道の通り沿いに看板がありますが・・・、ちょっとわかりにくい場所にあります。

この駒沢緑泉公園は昭和49年に自然の魅力を引き出そうと造られた公園です。

世田谷区内には多くの魅力的な公園がありますが、その中でも唯一「緑泉」と名付けられているだけあって、園内には噴水の広場があり、多種の樹木が植えられていたり、小川が流れていたりと水と緑を意識したような公園となっています。

駒沢緑泉公園 噴水で水遊びをする子供達の写真
水遊びをする子供達

なかなか楽しそうでした。

駒沢緑泉公園内は大まかに分けると3つの部分に分かれています。

国道246方面から紹介すると、まず大きな広場があります。多目的広場といった感じの広い空間があり、ベンチなども多く設置されているので、仕事の合間?などに休んでいるような人も多く見かけます。

この広場にはちょっと工夫がされていて、広場の真ん中付近では地面から噴水がわき上がるような仕掛けがしてあります。

こういった形の噴水は区内では見かけないので、へぇ~といった感じでちょっと感心してしまいます。暑い日などには子供達が噴水をシャワー代わりにして遊んでいるのが楽しそうであり、また涼しげでもありました。

ただ、ここではありませんが、全国のニュースで地面からの噴水で女児が股間を負傷というショッキングな出来事が流れたので、今ではこういった噴水はどこも弱められるなどの対策が施されているのかもしれません。

駒沢緑泉公園 樹木園の入り口の写真
樹木園の入り口

8時半から17時まで入園できます。

その次は木々が生い茂り、せせらぎの小川が流れている樹木園と名付けられているエリアです。

この樹木園のエリアは、自然景観や水や樹木の保護のためなのか、周辺住宅への配慮や安全対策なのかわかりませんが、午前8時半から午後5時までしか入る事ができないようになっています。

駒沢緑泉公園 樹木園内の木の写真
樹木園内の木

樹木園の名に負けない雰囲気があります。

樹木園の内部は散策路が設置されていて、木々の間を散策できるようになっています。

雑木林というと語弊があるかもしれませんが、日差しの強い日でも園内は多くの木々によってうっそうとしていて、幾分涼しく感じます。

駒沢緑泉公園 樹木園を流れるせせらぎの写真
樹木園を流れるせせらぎ

楽しげな雰囲気と自然らしさとを兼ね備えている感じです。

また設置されているせせらぎでは噴水広場同様に子供達が元気よく水遊びをしていたりします。

噴水広場に比べると、せせらぎの初め部分などは岩をくみ上げて作られていたりと、立体感があり、登ったり、せせらぎを歩いたりと、ちょっと腕白に遊ぶことができます。

駒沢緑泉公園 樹木園の池の写真
樹木園の池

木々の中にある池といった感じで、夏には清涼感があります。

せせらぎから流れてきた水は池にたまります。池といっても底がコンクリートの人工の池で、浅く、水遊びもできそうですが、訪れたときは水がよどんでいました。

暑い時期になると水遊びができるようにきれいに掃除されるのかもしれません。

この公園付近はちょっと北側を流れていた蛇崩川の源泉の一つがあった場所です。厳密にこの公園と被るのか、被っていないのか分かりませんが、せせらぎのある水の豊かな公園となっているのはこの場所にふさわしいような気がします。

駒沢緑泉公園 紅葉するイチョウの木々の写真
紅葉するイチョウの木々

敷地内のすぐ外側は住宅地になっています。

木々が生い茂り、小川のようなせせらぎがありと部分的に切り取ると雰囲気のいい雑木林なのですが、そんなに広い公園ではないので、すぐ背後にマンションや住宅があるといったところは都会的というか、釣鐘池公園みたいな感じです。

駒沢緑泉公園 秋の樹木園内の写真
秋の樹木園内

落ち葉が多く、秋の散策も風情があってお勧めです。

晩秋になると樹木園の木々が色づきます。樹木の種類が多く、雑木林っぽい感じだったので、あまり期待せずに訪れたのですが、紅葉も意外といい感じでした。

園内にはイチョウの木も幾つか植えられているので、イチョウの紅葉を楽しめ、また池の周囲にはモミジが植えられているので、ちょっとした庭園的な雰囲気を感じようと思ったら感じられます。

樹木の種類が多い分、いろんな色が楽しめるといった感じでしょうか。

駒沢緑泉公園 紅葉時の池の周囲の写真
紅葉時の池の周囲

紅葉と落ち葉で雰囲気が変ります。

特に目についたのが、落ち葉の山。落葉樹が多いので、園内が落ち葉だらけでした。池には落ち葉が大量に浮かび、面白い模様をしていました。

広い園内ではないので、コンパクトに紅葉を楽しめる場所、ちょっと大袈裟に言うなら庭園みたいに紅葉を楽しめるといった感じです。

駒沢緑泉公園 遊具があるエリアの写真
遊具があるエリア

北側に設置されています。

そして最後は児童公園のようになっている部分です。樹木園の更に北側、国道246側ではない方に小さな子供向けの遊具が置かれている広場があります。

スペース的にはあまり広くありませんが、面白い形の滑り台や砂場などがあり、小さな子供を連れた方の憩いの場となっている感じでした。

駒沢緑泉公園 樹木園横の花畑の写真
樹木園横の花畑

ここも公園の一部なのでしょうか。

この3つの他に、樹木園の西側に面してボタン、シャクナゲなどが植えられている花畑エリアがあります。

花壇というよりは花の畑といった感じのスペースで、ここもやっぱり公園の一部となるような感じです。将来的に何か設置するためのスペースなのでしょうか。

駒沢はらっぱプレイパーク入り口の写真
駒沢はらっぱプレイパーク入り口

楽しげな看板が目印です。

駒沢はらっぱプレイパーク内の写真
駒沢はらっぱプレイパーク内

工場裏の空き地といった昭和的な雰囲気を感じてしまいます。

花が植えられているエリアと道を挟んだところには駒沢はらっぱプレイパークがあります。区内に四つあるプレイパークの一つです。緑泉公園のとは別の管轄になるとは思いますが、せっかくなので紹介しておきます。

プレイパークに自体については別の項目で紹介しているので詳細は割愛しますが、ここでは常駐するプレイリーダーの下で泥だらけになりながら元気に子供達が遊んでいます。

個人的にはすぐ隣が工場というのがいいですね。工場裏の秘密基地というか、工場裏の遊び場というか、なんか昭和の時代を連想して懐かしくなってしまいます。

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* 緑泉公園の盆踊り *

駒沢緑泉公園 盆踊り大会の会場の様子の写真
盆踊り大会の会場の様子

この日は噴水の代わりに櫓が建ちます。

駒沢緑泉公園の噴水のある広場では毎年8月3日と4日に駒沢三丁目町会主催で盆踊り大会が行われます。

会場となる広場には露店なども並ぶので、ちょっとした夏祭りといった感じになります。

駒沢緑泉公園 盆踊りのやぐらと樹木の写真
盆踊りのやぐらと樹木

樹木のシルエットが美しいです。踊っている人も美しいけど・・・。

一般的に、いや世界的にと言うべきでしょうか。公園の噴水というのは一番見映えのいい場所に設置されます。噴水を中心にその広場が設計されるといった感じです。

盆踊り用の櫓はちょうど噴水の位置に設置されるので、バランスがいいというか、絵的にちょうどよく、シルエットとして聳えて見える背後の樹木と合わせて、とても雰囲気よく感じました。

駒沢緑泉公園 盆踊りの様子の写真
盆踊りの様子

浴衣姿の御婦人や子供たちが楽しそうに踊ていました。

盆踊り大会は世田谷の各町会で行われているので、珍しい行事ではありませんが、ここの盆踊りは木に囲まれているという空間的な雰囲気が良く、もちろん踊っている人も多く、人にお勧めしたくなるようないい盆踊り大会です。

* 感想など *

駒沢緑泉公園 噴水の落ち葉アートの写真
噴水の落ち葉アート

噴水の水で面白い模様になっていました。

私自身、この公園の近くを通る道を何年も通勤、通学していてその存在を知ったのはせたがや百景を調べ初めてからでした。そしてこんな所に公園があったんだと驚きました。

周辺に住んでいる人はともかく、私のようにこの桜新町や駒沢近辺に馴染みがあってもこの公園の存在を知らない人が多いのではないでしょうか。その分、穴場となっていて人が少ないといった感じです。

緑泉公園は名の通り、緑と水をほどよく調和させている公園で、気候のいい春の散策に、夏には水遊びや盆踊りを楽しんだり、秋の紅葉を楽しむのもよく、のんびりと小さな風景を探しながら散策するにはうってつけの公園です。

せたがや百景No.87 駒沢緑泉公園
ー 風の旅人 ー
2018年4月改訂

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* 地図、アクセス *

・住所駒沢3丁目19
・アクセス最寄り駅は田園都市線駒沢駅、あるいは桜新町駅。
・関連リンクーーー

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