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せたがや百景の案内板の写真

せたがや百景 No.43

烏山の鴨池

寺町の北の外れにある高源院の鴨池には、秋も深まるとたくさんの鴨が飛んでくる。コガモ、カルガモ、マガモなどが、浮御堂を映した水面を泳ぐ。夏には睡蓮などが咲き乱れ、赤い欄干にもたれていつまでも見飽きない。湧き水の涸れることのないこの池は、地域住民の環境協定で守られている。(せたがや百景公式紹介文の引用)

・場所 : 北烏山4-30-1
・備考 : 烏山弁天池特別保護区に指定されています。

*** 烏山の鴨池、高源院の写真 ***

高源院の写真
高源院の入り口

寺町通りの一番奥(北側)にあります。

高源院の写真
高源院 小鴨飛来名勝地の碑

昔はこちらの古い門が入り口だったのでしょうか

高源院の写真
本堂前の様子

松の新緑が美しかったです

高源院の写真
本堂

 

高源院の写真
高源院の墓
高源院の写真
変わった石灯籠と五重塔
鴨池の様子を写した写真
初夏の弁天社
鴨池の様子を写した写真
秋の弁天社
鴨池の様子を写した写真
夏の鴨池

夏には一面蓮の葉などが覆います

鴨池の様子を写した写真
冬の鴨池

ビックリするぐらい何もなくなってしまいます。

鴨池の様子を写した写真
池に浮かぶ睡蓮の花

7月中旬頃から見頃になります。

* 鴨池の住人達 *

鴨池の生物を写した写真
かる鴨

鴨池のアイドルです。小さいときは・・・。

鴨池の生物を写した写真
亀たち

種類は分かりませんがうじゃうじゃいます。

鴨池の生物を写した写真
眼光の鋭い鳥、ゴイサギ?
鴨池の生物を写した写真
ダイサギでしょうか?
鴨池の生物を写した写真
小さな鳥も多いです。
鴨池の生物を写した写真
三角関係のもつれ?・・・かも。

* 烏山の鴨池、高源院について *

烏山寺町の一番北の端にある高源院には、鴨池と呼ばれている弁天池があります。弁天池に浮かぶ浮御堂の写真が烏山寺町の象徴として紹介される事も多いのでご存じの方も多いはずです。なぜ鴨池と呼ばれるのかというと、昭和35年頃から冬になるとたくさんの鴨が飛来してくるようになった事から自然と住民にそう言われるようになったようです。そしてこの池で冬を越し、春になると子供を産み、そして夏前には一家揃って再び北国へ戻っていったようです。そして翌年には・・・とまあその繰り返しが続き、すっかり鴨池としての愛称が定着しました。

もちろんそれにはお寺の方の努力と、見守り続けた地元の人々の愛情があったからです。多い年には200羽もの鴨がやってきていて、その種類も小鴨(コガモ)、真鴨(マガモ)、軽鴨(カルガモ)といった感じだったようです。しかしながら現在では・・・、留鳥のカルガモは見かけますが、マガモやコガモに関してはどうなのでしょうか。ちゃんと確認していませんが、最近では数が激減しているようです。「真鴨飛来の池」の碑は建っているものの・・・といった感じかもしれません。

もっとも自然の理なので環境さえ維持していれば来年には、再来年にはといった可能性も無きにしも非ず。また飛来してくれることを期待して待ちましょう。その他鷺類、カワセミなどといった水辺を好む鳥もよくやって来ているようなので、運がよければ会えるかもしれません。といっても私のようにカルガモぐらいしか知らないと、「あれ、なんの鳥?」と後で調べるのに苦労します。

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さてこの鴨池のある高源院は久留米藩4代目藩主有馬頼元が品川に創建したのが始まりとされいます。正式には臨済宗瑞泉山高源院といい、高源院の名の由来は頼元夫人の法号から名付けられたとされています。寺町にやってきたのは公式の資料によると大正15年となっていますが、昭和11年・・・昭和14年?・・・と他にも記述があって正直よくわかりません。

移転理由は震災に遭った為のようですが、そもそも震災前から廃寺になっていたとかいなかったとかこの辺も曖昧ですが、とにかく震災後にぼろぼろの廃寺になっていたのを有馬一族の援助によって再建される事になり、その際にこの地に移転されました。

元々この寺は品川の目黒川沿いに位置していたようで、移転にあたって同じく目黒川の源泉の一つとなっているこの地が選ばれたとか。目黒川繋がりでやってきた感じです。ちなみに開祖の怡渓和尚は戦国時代に越前小谷の大名だった浅井長政の末裔だとか。また茶道の達人でもあり、石州候に学んだ茶道は石州流怡渓派として現在も継承されています。

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話を戻すと、この寺にある鴨池はおよそ1800㎡ほどの広さがあり、現在烏山弁天池特別保護区に指定されています。先に書いたように目黒川(烏山川)の源泉となっていて湧水によって水が蓄えられています。ただ元々この広さがあったわけではなく、寺が移転してきたときに湧水の地点を掘り下げて大きな池を造り、宝生弁財天をまつる浮御堂を中央に建てました。

また、湧水の出る地下水脈は北にある井の頭公園とつながっているとか。そのため水脈が少ないときは両方の池の水位が下がるといった感じで、水位が同じように上下するのだとか言われていますが、結構離れているのでこれはどうなのでしょう。鴨以外では睡蓮が有名です。夏になると池の大部分を睡蓮の花と葉が埋め尽くし、なかなかのものです。その埋め尽くされた睡蓮の葉の間を砕氷艦のように泳ぐ鴨の姿も愛らしいです。もちろん紅葉時分の風景や、あじさいの季節などもいいようです。

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現在の鴨池は朝は地元の人の散歩コースとなり、昼はウォーキングの方々の訪問コースとなり、それなりに多くの人が訪れている感じです。特に朝は散歩ついでに鴨に会いに来る地元の人が多いですね。とりわけ雛が生まれる頃などは多くの人が訪れ、今日はまだ生まれなかったとか、明日辺りには・・・などと心待ちにしているようです。もちろん生まれたら生まれたでその成長を楽しみに見守っているようです。

ただカラスや肉食系の鳥、猫などといった天敵も多いので生まれた雛の全てが大人になれるとは限りません。今年は9匹生まれたけど大人になったのは3匹なのよなどと毎朝のように通っているおばさんがおっしゃっていました。昔、塀に囲まれた職場の池にカルガモが来たときは運悪く排水溝に引っかかって死んでしまったのが一匹いただけでした。そう考えると、この池はかなり自然環境が残っている池とも言えるのではないでしょうか。

このような池が家の近くにあれば散歩も楽しそうですね。朝早くから門を開けて下さっているお寺の方の好意も感謝したいところです。残念ながら私の家からは遠いので、何かしら情報が入ったとき(睡蓮が見頃だとか、鴨が生まれたとか)にしか行く気になれませんが、もし近ければ時々カメラを提げて時々訪れていそうです。

<せたがや百景 No.43 烏山の鴨池 2009年8月初稿 - 2015年10月改訂>