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せたがや百景 No.44

北烏山の田園風景

都会の緑の保全に都市農業が役立っていることが見直されている。田園風景などとっくに世田谷から消えたと思っている人も多いが、この一帯には生産緑地としての畑が残っている。田園風景の広がっていた世田谷の昔日が思い出される。(せたがや百景公式紹介文の引用)

・場所 : 北烏山7-30付近
・備考 : ーーー

*** 北烏山の田園風景の写真 ***

北烏山の田園風景の写真
生産緑地地区の案内板と無人販売所
北烏山の田園風景の写真
ビニールハウスまで備えた畑
北烏山の田園風景の写真
畑と林(三鷹市方面)
北烏山の田園風景の写真
北烏山九丁目屋敷林市民緑地

世田谷地域風景資産に選定されています。

* 北烏山の田園風景について *

烏山外れ、世田谷区と三鷹市の境の辺りには今でも多くの畑を見る事ができます。これが一応せたがや百景の北烏山の田園風景ということになるのでしょうが、田園風景と言うには畑ばかりのような気がします。畑ばかりの風景でも田園風景というの?と無知な私は真っ先に思ってしまったのですが、調べてみると田園というのは田んぼだけではなく田畑のある風景という意味なので、全く問題はありませんでした。

でも、やっぱり日本で田園風景というなら田んぼのある農村風景を期待してしまいますよね。とまあそんな私の思い込みはいいとして、畑ばかりの北烏山の田園風景ですが、近年ではこの辺りのオープンスペース、いわゆる畑などがどんどんと宅地に変わっているようです。

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実際にこの辺りを歩いてみると、駅から離れているのでごちゃごちゃしていなく、比較的土地が平坦で、土の質などについては分かりませんが農業に向いた土地だと感じます。そして広い畑も見受けられます。そういった畑がある場所では田園風景といった雰囲気は今でも感じられます。

しかしながら真新しい家が並んだ区画なども多くあり、ここは最近畑から住宅地になったんだろうなと容易に想像できたりします。そして全体的に見るなら、畑あり、住宅地ありとこの付近はなんだか中途半端な虫食い状態な配置になっているような気がします。といってもこればかりは土地の持ち主の判断による物ですから、間に住宅地が入らないようにとか、畑の区画が続くようにといった事を部外者が期待してもしょうがないのでしょうが、暮らしている人にとっても中途半端な状態はあまり好ましくないに違いありません。

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そして散歩してみて気が付いたのですが、この項目は田園調布のイチョウ並木と一緒で随分と区外の要素が入っているような気がします。実際問題、選定時においても田園風景というのは烏山から三鷹市の方を眺めたものだったと思われるし、今では烏山地域の宅地化が進んで、より顕著にそれが現れています。でもまあこういうことは時代の流れですし、土地の持ち主にしても事情があるだろうし、しょうがないことです。

畑のある古き良き日の農家といった主題なら少し離れていますがせたがや地域風景資産にも選ばれている北烏山九丁目屋敷林市民緑地がお勧めです。それにしてもこの辺りの世田谷と三鷹市の境は凄まじくいびつな形をしていますね。何でこうなってしまったのでしょうか。畑よりもその方が気になってしまいました。

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この付近の、というより世田谷の畑全体にもいえるのですが、世田谷区の生産緑地地区といった案内板が建てられています。そしてそういった畑の横には無人の野菜販売所が設けられていることがあり、たいがい「せたがや育ち」と書かれた幟が立っています。

この辺りを歩いていると、いくつもの無人野菜販売所がありました。この辺りに住んでいるのなら野菜には困らなさそうですね。きっと普段から生産しているところを目にしているでしょうから安心感があります。地元で育ったものを安心して食べられるのはいいことです。とまあ畑を求めて個の付近を散策をしてみたのですが、気がつくとすぐに三鷹市の方に入っていました。

そして気がつきました。こっちの方が畑が多く、広いような・・・。世田谷区の方に新しい住宅が多く見られるという事は同じ住むなら世田谷区の方が・・・といった感じで世田谷区となっている土地の方を優先的に宅地化しているのではないでしょうか。これってやはり世田谷のネームブランドというやつとか、行政サービスの善し悪しなのでしょうか。世田谷育ちよりも世田谷暮らしの方が人気があるのかもしれませんね。散策しながら思ってしまいました。

<せたがや百景 No.44 北烏山の田園風景 2009年7月初稿 - 2015年10月改訂>