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せたがや百景 No.74

多摩川灯ろう流し

お盆の灯ろう流しは夏の水辺の代表的な風物詩。多摩川の灯ろう流しは川筋をきれいにという市民運動から生まれた。夜の闇に流れていく灯ろうの明かりが郷愁をさそう。(せたがや百景公式紹介文の引用)

・場所 : ーーー (二子玉川緑地公園付近)
・備考 : 現在では行われていません。

*** 二子玉川花火大会と灯篭流しの写真 ***

* 二子玉川花火大会 *

二子玉川花火大会を写した写真
花火大会時の河川敷の様子

とんでもなく混み合います。

二子玉川花火大会を写した写真
花火

現在は1時間ほどのプログラムになっています。

* 用賀プロムナードでの灯ろう流し *

用賀プロムナードでの灯ろう流しを写した写真
灯ろう流しの様子1

思い思いの絵を描いた灯籠を流します。

用賀プロムナードでの灯ろう流しを写した写真
灯ろう流しの様子2

水量の少ない水路なので停滞していました。

* 狛江市、多摩川灯ろう流し *

狛江市、多摩川灯ろう流しを写した写真
灯ろう流しの開会と法要の祭壇

河川敷で式典などが行われます。

狛江市、多摩川灯ろう流しを写した写真
灯篭流しの様子

舟から灯籠を流します。

狛江市、多摩川灯ろう流しを写した写真
小田急線の橋と
狛江市、多摩川灯ろう流しを写した写真
多摩水道橋のたもと

* 調布市、野川灯ろう流し

調布市、野川灯ろう流しを写した写真
法要の様子

かなり本格的です。

調布市、野川灯ろう流しを写した写真
灯ろう流し

自分で流すようになっています。

調布市、野川灯ろう流しを写した写真
灯ろう流しの様子

多くの人が訪れていました。

調布市、野川灯ろう流しを写した写真
固まってしまった灯ろう

係の人が流れの方へ押していました。

大田区、洗足池灯ろう流し

大田区、洗足池灯ろう流しを写した写真
洗足池の灯ろう流しの様子

船で池の中央へ出て流します。

大田区、洗足池灯ろう流しを写した写真
鳥居の前で

色んな場所に灯籠が流れていきます。

高津区、二ヶ領用水灯ろう流し

高津区、二ヶ領用水灯ろう流しを写した写真
二ヶ領用水の灯ろう流し
高津区、二ヶ領用水灯ろう流しを写した写真
とても狭い水路を流れていきます

* 多摩川灯ろう流しについて *

多摩川の夏の風物詩である灯ろう流し。近所のおばさんが昔そんなことをやっているようなことを言っていたような記憶があるのですが、残念ながら現在では行われていません。調べてみると、第一回多摩川灯ろう流しが昭和51年に行われています。おそらくこれは区が主催したイベントとしての灯ろう流しで、お寺などが行っていた伝統的なものはもっと古くからあったのではないでしょうか。

ちなみに第一回目のふるさと区民まつりが行われたのが昭和53年なので、もし現在も行われていたなら区民祭りよりも歴史のある行事になっていた事になります。

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近年の多摩川の夏の風物詩といえばなんといっても世田谷区たまがわ花火大会です。こちらは2010年で第32回を数えていて、同じく区民祭が33回ということからおそらく区民祭開始の翌年昭和54年から始まったのではないかと思われます。ただこれは区が行うイベントの花火大会で、古くは明治時代後期に玉川遊園地や料亭街によって花火大会が行われたという記録があるので、世田谷での花火大会ということになると起源は明治まで遡るようです。

聞くところによると、最初は昭和51年から行われている灯ろう流しがメインイベントで、花火大会がサブのイベントだったとか。灯ろう流しだけでは寂しいし、行事として人があまり集まらないし、スポンサーもあまり付かないしと花火でもちょこっと上げてみようかといった感じだったのでしょうか。

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その辺の事情は分かりませんが、いつの間にか花火大会だけになってしまいました。なんて言うか・・・これが本当なら笑ってしまうような話です。でもまあ、灯ろう流しに比べると花火大会の方が訪れる人の数も規模も段違いですから、主催する側も同じお金をかけるなら花火の方に力を入れた方が効率がいいでしょうね。

それに灯ろう流しを行って花火を上げると、花火を開始する時間が遅くなるし、灯ろうを流しを楽しんでいたら花火を見る為のいい場所がなくなってしまうし、イベントを二つ行うという事は混雑も半端ではないし、主催者もあれこれ面倒が増えて大変だと思います。

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近年の花火大会は警察側の交通整理の都合上川崎側と同日開催となった事もあって、とんでもなく混雑します。大規模な交通規制に駅周辺の観客の誘導、駅の混雑や臨時列車の運行といった事から察しても、花火大会と灯篭流しの同時開催というのはちょっと無理かなと思えます。でもやはり情緒というものを考えると少し寂しいので、別の日に兵庫島付近の野川に流す程度の規模でいいのでぜひ復活してもらいたいものです。

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ちなみにちょこっとインターネットで調べてみると、現在多摩川で行われている比較的大きな灯籠流しは狛江市の河川敷と、かなり上流になりますが羽咋市の河川敷で行われているものぐらいのようです。昔は正月のどんど焼きと夏の灯篭流しはどこでも行われているようなありふれた行事だったのですが、今では、特に都会ではめっきり減ってしまった行事です。

その理由の一つに、ゴミの問題や安全対策とかで灯ろう流しを開催するにもかなりの費用や手間がかかってしまうといった現実があります。だから手軽に行うというのが難しくなり、中止、或いは規模の縮小やら流す場所を変えたりといった事も相次いでいます。流してもすぐに回収されてしまっては本来の意味をなさないような気もしますが、回収の手間などを考えるとこれもまた仕方のないことです。といったわけで、現在行われている大きな灯ろう流しは区や市などの後援で観光協会が主催しているものが多いです。

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一応世田谷区内では用賀のプロムナードのせせらぎで子供祭りの一環として小規模な灯ろう流しが行われています。ほんの短い距離で多摩川に流すのに比べると流しそうめんみたいな感じかもしれませんが、町会レベルで安全かつ手軽にとなるとこういった形になってしまうのも現在の事情ではしょうがない事です。でも楽しげに行っている様子は規模の大小を問わずいいものです。

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世田谷のお隣で行われている狛江市の灯ろう流しについて書くと、世田谷通りが多摩川を横切る所に架けられている橋、多摩水道橋のたもとの河川敷で行われます。日にちは8月中旬頃。比較的近くの同じ多摩川という事で、そこまで世田谷と景色が変わるとも思えないので、世田谷で行われる灯ろう流しもこんな感じなのかなといった参考になるはずです。

話を聞くと、江戸時代から灯篭流しが行われていたようです。そして面白く感じたのが、以前は狛江市でも花火大会を行っていて、観光協会が花火大会と同じ日に灯ろう流しを主催していましたが、現在では花火大会がなくなり灯ろう流しだけが続けられているといった状態です。世田谷区の逆ですね。

ただ、現在では観光協会の主催ではなくなり、近くの玉泉寺の住職や実行委員会のボランティアによって開催されているようです。観光協会が主催する以前、ちょっと昔の川遊びが盛んに行われていた昭和初期頃には海の家ならず川の家が共同で主催していたのだとか。主催者が変わってもずっと続けられているのは素晴らしい事であり、伝統の重さを感じます。

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その他世田谷の近所で行われている灯ろう流しをピックアップすると、野川の上流でも行われていて、調布市の深大寺付近、ちょうど中央高速道が野川を横切る場所で行われています。ここは有名なお寺である深大寺のお膝元なので、供養のお経を読み上げる僧侶も多く、楽隊までいるので雰囲気がとってもいいです。

それに川幅が多摩川みたいに広くないので、川の両岸から灯ろうを流せ、しかも珍しく自分で灯ろうを流す事ができます。灯ろうが流れていくのを眺めるにはこのぐらいの川が最適かなと思えます。個人的には一番のお勧めです。

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また川ではありませんが、大田区の洗足池の灯ろう流しも有名です。ここではボートに載せて池の真ん中付近で流します。大きな池に灯ろうが揺らめく光景は幻想的であり、また川とは違った趣があります。デートスポットとしても有名です。

その他、溝の口の二ヶ領用水でも高津区民祭の時に灯ろう流しが行われますが、これはちょっと人工的過ぎるかな・・・といった感じでした。

<せたがや百景 No.74 多摩川灯ろう流し 2009年4月初稿 - 2015年10月改訂>