世田谷散策記 せたがや百景のバーナー
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せたがや百景 No.9

代沢阿川家の門

江戸時代にこの一帯の名主だった阿川家の門は美しい紅殻色に塗られている。屋敷林の緑、そして紅葉のとき、門の色に照り映えても見事である。門越しにのぞく母屋も昔の名主屋敷の遺構を残し、代沢のまちの歴史をとどめた静かな一角だ。(せたがや百景公式紹介文の引用)

・場所 : 代沢3-9-16(個人宅)
・備考 : 現在は門だけが残っています。

*** 代沢阿川家の門の写真 ***

阿川家の門の周辺を写した写真
門のある一角

ここだけ大きな木が残り、
草木が植えられていて公園のような一角でした。

門を正面から写した写真
門の正面から

奥に住居が見えましたが、
普通の(かなり大きいけど・・・)住宅でした。

門を斜めから写した写真
門のアップ

近年補修されたようでかなりきれいです。

ライトアップされた門を写した写真
ライトアップされた門

夜に通りがかるとライトアップされていました。

* 代沢阿川家の門について *

代沢の住宅街にドカッと赤くて大きな目立つ門があります。ここまで大きいとさすがに通る人は誰の家だろうと気になるはずです。それぐらい迫力のある門です。これは阿川さん宅の個人所有の門で、ここ阿川家は将軍家の休息所となったほどのお家柄だとか。しかも付近が阿川の森といわれたような広大な敷地を擁していたお屋敷だったそうです。

ただ現在では門は健在なものの、選定当時と比べて雰囲気が変わってしまったようです。敷地内に見える母屋は今時の建物になっていて、周りの風景もこじゃれた感じになってしまいました。というより、古い赤門が今時の建物の間に埋まっている・・・汗、といった感じです。

いまいちしっくりしないような気もするのですが、これはこれでモダンであるような・・・う~ん。どっちとも取れるのでなんとも感想に困ってしまいます。もしこれが赤い門ではなく、古めかしい黒い門だったら多摩川テラスにあるような感じとなり、ちょっと違和感があったと思いますが、赤い門というのはある意味現在でも通用するモンなのかな・・・。・・・w

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結局のところ、田舎にある自分の親戚の家も市の文化財だったかに登録されていますが、補助金などは一切でません。国の重要文化財ともなれば色々と付くようですが、所詮県とか区のレベルでは美観地区に指定されるとか、何か特殊な事情がない限り、個人が住んでいる家を補助金(税金)をかけて残すようなことはしません。

この場合も恐らくそういったケースで、門だけは先祖の誇りなので残すとして、それ以外は古くなってきたし、維持するのが大変だから今時の家に建て直そうといった感じではないのでしょうか。古い家は・・・維持するだけでお金がかかりますし、よほど愛着がない限り都会では暮らしにくいものです(空調、防犯、火災、シロアリ等々)。これもまた時の流れだということで諦めましょう。それにしても、この門はよく手入れがしてありました。きっと阿川家の誇りなのでしょうね。夜には明々とライトアップされていますし。そんな感じを受けました。

<せたがや百景 No.9 代沢阿川家の門 2008年6月初稿 - 2015年10月改訂>