世田谷散策記 ~せたがや百景~

せたがや百景 No.32

松原のミニいちょう並木

松原の住宅街のなかにかわいらしいイチョウ並木がある。戦前、別荘の敷地のなかに植えられていたものが、戦後の住宅地化のなかで生き残って、今の姿になった。まちの小さな一角に季節の訪れを告げ、付近の人々から親しまれている。また戦災から焼け残った昭和初期のモダンな住宅が見られるのも楽しい。(百景紹介文の引用)

・場所 :松原6-22、23付近
・備考 :ーーー

***  このページの内容  ***

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* 松原のミニいちょう並木について *

松原のミニいちょう並木 ミニ銀杏並木がある路地
ミニ銀杏並木がある路地

何とか車が通れるほどの狭い路地にイチョウが並んでいます。

松原の住宅街の中、奥まった細い路地にイチョウ並木があります。これが本当に人目に付かないような細い路地で、なかなかたどり着けませんでした。

車一台が何とか通れるような狭い路地にイチョウが並んでいる様子はとても窮屈に感じます。植えてある間隔が狭いので。殊更窮屈に感じてしまいます。これはこれである意味独特な景観を作り出していますが、百景に値する景観かと考えるとちょっと微妙です。

松原のミニいちょう並木 イチョウに囲まれた角のお宅
イチョウに囲まれた角のお宅

右の2本が上の写真の左2本のイチョウになります。
雨どいの掃除とか大変そう・・・と思ってしまいます。

松原のミニいちょう並木 イチョウが並ぶ様子
イチョウが並ぶ様子

一番上の写真の奥の部分です。狭い間隔で並んでいます。

なんでこんな狭い路地にイチョウが並んでいるの?ケヤキならまだ昔の屋敷林の名残かなとか、羽根木神社のように参道だった名残かもといった違和感はあまりないのですが、イチョウだとやっぱり不自然です。

どうやらこれは百景の文章にあるように別荘の名残だそうです。お屋敷までの道に植えられたとか、屋敷林だったとか、ネットで探しても記述が少ないのでよくわかりませんが、とんでもなく大きなお屋敷だったようです。

一体誰のと気になったのですが、いまいちよくわかりません。ただ昭和初期の時代は近くの羽根木公園は根津山と呼ばれていたように根津財閥の物でした。本宅は青山にあるわけだから別荘が自然豊かなこの場所にあってもおかしくはないはずだし、立派な並木があっても納得できます。

とまあそういった記述を見つけたのですが、いまいち信憑性の方がわからないので参考程度にしてください。

松原のミニいちょう並木 銀杏ロッヂ
並木の途中にある銀杏ロッヂ

並木の中ほどにあるアパートです。名前の通り銀杏だらけでした。

それから百景の説明文にある昭和初期のモダンな住宅は・・・・、イチョウ並木に気をとられてしまいよく分かりませんでした。気がつかなかったということはもう町並みが変わってしまったのかもしれません。

それよりも並木の途中にあった銀杏ロッヂの方に目が行ってしまいました。なんかいいですね。名前の通り銀杏に埋まっていました。

きっと道路の方も大量に落ち葉が舞い落ちた日には一面黄色の絨毯になってしまう事でしょう。イチョウの落ち葉が降り積もる細い路地。そう聞くとロマンチックに感じもしますが、掃除するのが大変そうです。

* 感想など *

松原のミニイチョウ並木の紅葉
松原のミニイチョウ並木の紅葉

部分的に切り取れば立派なイチョウ並木になるかも。

スマホのGPS機能とかない頃、バイクで地図を見ながらこのミニイチョウ並木を目指したものの、見事に迷子になってしまいました。まさかこんなに細い路地だとは思っていなかったし、何よりこの辺は一方通行が多く、何とか地元の人に聞いてたどり着けました。

実際にイチョウ並木を見て、本当にミニイチョウ並木なんだと納得。そして紅葉には微妙に早かったとはいえ写真を撮っていても誰にも出会うことがなく、う~ん、実はここは都会の路地の奥地にある秘境なのかもしれない・・・と思ったりもしました。

でも一人で独占するならこれぐらいの並木の方が落ち着くかもしれません。ミニいちょう並木ならミニいちょう並木らしい楽しみ方で、頑張って部分的に切り取れば立派な銀杏並木に・・・見えるかも。小さな景色ですが、自分なりの面白さを探してみてください。それが散策の楽しさです。

せたがや百景No.32 松原のミニいちょう並木
ー 風の旅人 ー
2018年3月改訂

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* 地図、アクセス *

・住所松原6-22、23付近
・アクセス最寄り駅は小田急線梅ヶ丘駅、あるいは井の頭線東松原駅。
・関連リンクーーー

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