旅人が歩けばわんにゃんに出会う タイトル
旅人が歩けばわんにゃんに出会う ~ ユーラシア大陸横断編 ~

#43 長距離鉄道とワンコ

タイ スンガイコロク 2000年10月
Sungai Kolok,Thai / Oct.2000
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旅の移動手段のイメージ(*イラスト:マメハルさん)

(*イラスト:マメハルさん 無料イラスト【イラストAC】

旅の移動手段は様々ある。飛行機、フェリー、鉄道、バスなどの公共交通機関から、自家用車やバイク、あるいは自転車や徒歩といった自力での移動まで、人によって様々だ。

旅の核心は楽しく移動すること。それぞれの移動手段には、速さや便数、手軽さ、値段、疲労感、そして情緒ややりがいといったメリット・デメリットがある。好みや費用、利便性を考慮して選べばいい。

タイ スンガイコロク タイの長距離列車の写真
タイの長距離列車

旅の移動手段の中でも、古くから根強い人気があるのが、鉄道。鉄路での移動には情緒があり、特に夜行列車の旅には独特の旅情を感じる人が多い。

しかし、鉄道の旅というのはどこの国でも手軽にできるとは限らない。アジアでは意外と難しいのだ。

その理由は様々だ。単純に線路網が全国に整備されておらず行きたい場所に行けなかったり、踏切などのインフラ不足でスピードが出ず、バスに比べて膨大な時間がかかったりする。2000年当時だと、長距離鉄道をまともに利用できる国は、タイとインドぐらいだった。

タイの鉄道 A寝台車の写真
A寝台車

上級の寝台車、他にB寝台がある

タイでは長距離列車網が整備されていて、夜行列車の本数が多い。寝台車も連結されていて、旅情を楽しむことができる。が、寝台は人気があるので、早めに予約しないと、座席の予約しか取れないということも多い。

座席の場合、最新の車両だとリクライニングの付いた座席なのだが、古い車両だと垂直に固定された座席となる。しかも日本人よりもさらに小柄なタイ人サイズになっているので、驚くほど狭い。そのため、身体を縮めるようにして座るしかなく、一晩も乗ると身体が痛くなる。

昔の日本の夜行列車のことは知らないが、SLが客車を牽引していた時代はこんな感じだったのだろうか。私自身の経験で言えば、高校の時に乗った東京発・大垣行きの夜行普通列車(いわゆる大垣夜行)を思い出す。

タイの鉄道 座席車両の写真
座席車両

3人掛けと2人掛け

インドネシアの旅を終え、マレーシアの東海岸に立ち寄った後にタイに入国。スンガイコロクからバンコクへ一気に夜行列車で移動することにした。しかし、当日に切符を購入したので、残念ながら寝台は取れず、つらい座席での移動となってしまった。

タイ スンガイコロク 賑わう鉄道のホームにいるわんこの写真
賑わうホームとわんこ

スンガイコロク(Sungai Kolok / สุไหงโก-ลก)、Thai Oct.2000

列車に乗り込み、窓から出発前のホームを覗くと、多くの乗客と物売りがせわしなく行き交い、始発駅らしい賑やかな雰囲気で溢れていた。

そんな中、ホームにワンコの姿を発見。ワンコも鉄道で旅もしたい……といった様子ではなく、乗客が落とすお弁当のおこぼれをちゃっかり狙っているようだった。

活気のあるホームにワンコが混じっているというのも、タイらしい情景であるが、実はアジアでは珍しくない光景だったりする。どこの国もおおらかなのだ。

タイ スンガイコロク 怪しい作業をする人たちの写真
怪しい作業をする人たち

ワンコも気になったが、それよりも出発前の列車に取りつく怪しい人たちの方が気になって仕方なかった。運んできた荷物とともに、列車の下で一生懸命ごにょごにょと作業をしているのだが、どうみても正規の作業員ではない。これって密輸ってやつでは……。

なんでもありのお国柄なので、きっとそうなのだろう。でも、これくらいのことでは誰も驚かない。本当におおらかな時代だった。現在だったら、爆弾テロの恐れがあるってな感じで、即、通報されそうだ。

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#43 長距離鉄道とワンコ
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