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せたがや地域風景資産 No.2-7

登録有形文化財の萩原邸

三宿の静かな住宅地の路地に面して建つ萩原邸は、大正13年に建築家フランク・ロイド・ライトの弟子、遠藤新の設計で建てられた近代住宅で、ライト建築の特徴が見られます。国の「登録有形文化財」になっています。(紹介文の引用)

・場所 : 三宿1丁目
・登録団体など : 特定非営利活動法人 せたがや街並保存再生の会
・備考 : 登録有形文化財。個人のお宅なので内部は公開日以外非公開です。

*** 登録有形文化財の萩原邸の写真 ***

萩原邸の写真
路地にある様子

 遠目で見ると普通の家といった感じです。

萩原邸の写真
萩原邸

個人のお宅なので外から

萩原邸の写真
玄関付近

近くで見ると水平が強調されているのがよくわかります。

* 登録有形文化財の萩原邸について *

三宿の住宅街の中に登録有形文化財に指定されている萩原さんのお宅があります。文化財に指定されているということで、どれだけすごい建物かと期待しながら訪れたのですが、正直言って確かに大きく立派な家なのですが、見た目的には特別な存在ではないように感じました。建築に興味がある人ならともかく、おそらく私のように知識のない人間がこの建物の前を歩いても普通に通り過ぎてしまうような邸宅かと思います。

なぜこの建物が登録有形文化財に指定されているかというと、近代建築の三大巨匠といわれるアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの弟子、遠藤新氏の設計によるものだからです。ライト氏の建築は水平を強調するデザインが特徴的で、日本では帝国ホテル、山邑邸、自由学園明日館などが知られています。

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そういった視線で改めてみてみると、屋根や玄関、窓枠などの水平が強調されているのが分かります。とはいえ近くで見てもそういった目線で見なければあまり実感がわかないかと思います。ただそれを踏まえたうえで、少し下がって日本のカクカクした区画や塀などといった路地の要素を含めて遠くから見ると、水平が強調されている分、その存在が引き立つような・・・感じがしました。もちろんこれは素人目線で、しかも水平が強調されているぞと知った上での個人的な印象です。

尚、現存の建物は大正13年に設計され、2階部分は昭和9年頃に増築し、その後も修復を重ねながら歴史を重ねてきたものです。内部の書斎には遠藤新設計の本棚や家具類も当時のままの姿で残されているそうですが、個人が生活するお宅なので内部への立ち入りはできません。

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普段は一般に公開されていませんが、文化財の邸宅を利用してコンサートが行われることもあります。「大正ロマンあふれるサロンコンサート」といったもので、音楽ルームにプロの演奏家を招き、20名ほどの観客を募集して行われます。って、中に大きな音楽ルームがあるのですね・・・。

その他、せたがや街並保存再生の会の町歩き見学会などでも内部を見学できる場合があります。比較的家主が内部を公開するのに前向きな方のようなので、建築に興味のある方はそういった機会などを利用すれば内部を見学できたり、家主にお話を伺えるかと思います。

<せたがや地域風景資産 No.2-7、登録有形文化財の萩原邸 2011年6月初稿 - 2015年10月改訂>