* 駒沢緑泉公園について *
現在の国道246号、通称玉川通りが桜新町駅前を通る旧道と分岐する交差点付近の北側に駒沢緑泉公園があります。一応旧道の通り沿いに看板がありますが・・・、ちょっとわかりにくい場所にあります。
この駒沢緑泉公園は昭和49年に自然の魅力を引き出そうと造られた公園です。
世田谷区内には多くの魅力的な公園がありますが、その中でも唯一「緑泉」と名付けられているだけあって、園内には噴水の広場があり、多種の樹木が植えられていたり、小川が流れていたりと水と緑を意識したような公園となっています。
駒沢緑泉公園内は大まかに分けると3つの部分に分かれています。
国道246方面から紹介すると、まず大きな広場があります。多目的広場といった感じの広い空間があり、ベンチなども多く設置されているので、仕事の合間?などに休んでいるような人も多く見かけます。
この広場にはちょっと工夫がされていて、広場の真ん中付近では地面から噴水がわき上がるような仕掛けがしてあります。
こういった形の噴水は区内では見かけないので、へぇ~といった感じでちょっと感心してしまいます。暑い日などには子供達が噴水をシャワー代わりにして遊んでいるのが楽しそうであり、また涼しげでもありました。
ただ、ここではありませんが、全国のニュースで地面からの噴水で女児が股間を負傷というショッキングな出来事が流れたので、今ではこういった噴水はどこも弱められるなどの対策が施されているのかもしれません。
その次は木々が生い茂り、せせらぎの小川が流れている樹木園と名付けられているエリアです。
この樹木園のエリアは、自然景観や水や樹木の保護のためなのか、周辺住宅への配慮や安全対策なのかわかりませんが、午前8時半から午後5時までしか入る事ができないようになっています。
樹木園の内部は散策路が設置されていて、木々の間を散策できるようになっています。
雑木林というと語弊があるかもしれませんが、日差しの強い日でも園内は多くの木々によってうっそうとしていて、幾分涼しく感じます。
また設置されているせせらぎでは噴水広場同様に子供達が元気よく水遊びをしていたりします。
噴水広場に比べると、せせらぎの初め部分などは岩をくみ上げて作られていたりと、立体感があり、登ったり、せせらぎを歩いたりと、ちょっと腕白に遊ぶことができます。
せせらぎから流れてきた水は池にたまります。池といっても底がコンクリートの人工の池で、浅く、水遊びもできそうですが、訪れたときは水がよどんでいました。
暑い時期になると水遊びができるようにきれいに掃除されるのかもしれません。
この公園付近はちょっと北側を流れていた蛇崩川の源泉の一つがあった場所です。厳密にこの公園と被るのか、被っていないのか分かりませんが、せせらぎのある水の豊かな公園となっているのはこの場所にふさわしいような気がします。
木々が生い茂り、小川のようなせせらぎがありと部分的に切り取ると雰囲気のいい雑木林なのですが、そんなに広い公園ではないので、すぐ背後にマンションや住宅があるといったところは都会的というか、釣鐘池公園みたいな感じです。
晩秋になると樹木園の木々が色づきます。樹木の種類が多く、雑木林っぽい感じだったので、あまり期待せずに訪れたのですが、紅葉も意外といい感じでした。
園内にはイチョウの木も幾つか植えられているので、イチョウの紅葉を楽しめ、また池の周囲にはモミジが植えられているので、ちょっとした庭園的な雰囲気を感じようと思ったら感じられます。
樹木の種類が多い分、いろんな色が楽しめるといった感じでしょうか。
特に目についたのが、落ち葉の山。落葉樹が多いので、園内が落ち葉だらけでした。池には落ち葉が大量に浮かび、面白い模様をしていました。
広い園内ではないので、コンパクトに紅葉を楽しめる場所、ちょっと大袈裟に言うなら庭園みたいに紅葉を楽しめるといった感じです。
そして最後は児童公園のようになっている部分です。樹木園の更に北側、国道246側ではない方に小さな子供向けの遊具が置かれている広場があります。
スペース的にはあまり広くありませんが、面白い形の滑り台や砂場などがあり、小さな子供を連れた方の憩いの場となっている感じでした。
この3つの他に、樹木園の西側に面してボタン、シャクナゲなどが植えられている花畑エリアがあります。
花壇というよりは花の畑といった感じのスペースで、ここもやっぱり公園の一部となるような感じです。将来的に何か設置するためのスペースなのでしょうか。
花が植えられているエリアと道を挟んだところには駒沢はらっぱプレイパークがあります。区内に四つあるプレイパークの一つです。緑泉公園のとは別の管轄になるとは思いますが、せっかくなので紹介しておきます。
プレイパークに自体については別の項目で紹介しているので詳細は割愛しますが、ここでは常駐するプレイリーダーの下で泥だらけになりながら元気に子供達が遊んでいます。
個人的にはすぐ隣が工場というのがいいですね。工場裏の秘密基地というか、工場裏の遊び場というか、なんか昭和の時代を連想して懐かしくなってしまいます。