* 都立砧公園の歴史 *
環八側の入り口
用賀駅方面のメインゲートです。
環八にある東名高速入り口付近に都立砧公園があります。区内には他に駒沢オリンピック公園、芦花公園(蘆花恒春園)、祖師谷公園といった都立公園があり、世田谷区は23区の中でも都立公園が多い区だといえます。
園内の敷地面積は約391,262㎡と広大で、どれくらい広いかというと百景の文章では日比谷公園の2倍という表現をしていますが、今時の単位表現でいうなら東京ドーム(46,755㎡)の約8倍ということになるのでしょうか。
と言っても日比谷公園にしても東京ドームにしても訪れたことがなければ比較できないだろうし、仮に訪れていてもその何倍と言われても単に大きいんだなといったぐらいしか想像できないような気がします。
たぶん一番簡潔に書くなら一辺が625mの正方形の大きさというのが分かりやすいような気がします。どうでしょう。想像が付きましたか。
都立砧公園の案内図
左側はゴルフ場だった面影の残るレイアウトになっています。
この広大な面積を誇る砧公園はどのような経緯で公園となったのでしょうか。歴史を紐解いてみると、昭和15年(1940年)に東京都が計画した緑地化計画まで遡ります。
これは関東大震災の復興が終わった昭和初期に、悪化する都市環境の改善と都民のレクリエーションの為に計画された緑地化計画で、都内に6カ所の大緑地が造られました。その一つが砧大緑地でした。
その後太平洋戦争が始まり、計画は一時中断。国家防衛が優先され、戦時下は防空緑地として整備され、軍事訓練場、滑空訓練場、戦技術訓練場などが造られました。
戦争が長期化すると、食糧不足に対処するために野菜などの栽培や空襲に備えて防空壕が掘られたりしたそうです。記録によると実際に空爆を受けているようです。
入り口付近のケヤキ並木と野球場
秋には色とりどりです。環八、東名高速に隣接しているとは思えない環境です。
戦後になると、再び緑地として整備が始まり、昭和24年には野球場とキャンプ場が新設されました。その後戦後の復興が進むと、都民のレクリエーションへの欲求が高まり、昭和30年には都営のゴルフ場が建設されました。公営なので使用料も安く、好評だったようです。
昭和41年になると、「より多くの都民の、レクリエーションの欲求にこたえるのが緑地本来の姿である」という事で、ゴルフ場を廃止して、広い芝生の砧ファミリーパークとして整備しました。
当時の東京は高度成長期の真っ直中、どんどんと空いた土地に建物が建てられ、自由に遊べる広い芝生などといった場所がどんどんとなくなっていました。そのため開園と同時に都民がどっと押しかえるほどの大盛況だったようです。
ファミリーパークでの花見
朝の様子ですが、昼頃には人であふれかえります。
その後も整備され続け、現在では約25ヘクタールもある芝生を中心に、子供の遊び場、野球やサッカー場、美術館などのある総合公園となっています。
園内には都会の中にあって立派な木々も多く、都会のオアシスと言っても過言ではない存在となっています。
特に随所に植えられている桜の木はとても立派な枝ぶりで、桜の名勝にもなっています。都内で広々とした芝生で花見ができる絶好の花見スポットとして広く知られ、花見の時期の週末の賑わいは開園当時以上かもしれません。
* 公園内の紹介1(ねむの木広場周辺) *
ねむの木広場
広い芝生のエリアで、奥に清掃工場の煙突がそびえています。
砧公園の広い園内には色々な施設や特徴のあるエリアがあります。私なりに解釈すると、園内は大まかに分けて5つの顔があると思います。
とまあ勝手に5つとその他に分けて砧公園を解説していくことにします。
まず一つ目は環八側から入ってすぐのエリアです。ねむの木広場を中心としたこのエリアには芝生が敷き詰められていて、子供の遊具施設があるアスレチック広場があり、売店があって、梅林やバラ園もあったりと普通の公園といった感じにまとまっています。
奥のファミリーパーク内は犬の連れ込みは禁止ですが、ここの芝生は犬を連れて入ってもいいので、朝、夕に犬の散歩に訪れる人が多く、時々愛犬家の集団などを見かけます。
開花時のねむの木
6~7月ころに開花します。少し甘い香りがします。
ねむの木広場は名前の通りねむの木がある広場です。ねむの木は豆科の植物で、初夏、6月から7月ころに開花します。筆の刷毛のようなピンク色の花を咲かせ、開花時期には少し甘い香りが周囲に漂います。
なぜねむの木なのか。それは夜になると葉が閉じる習性があることに由来していて、まるで木が眠っているようなのでそう名付けられたようです。
アスレチック広場
いつも子供の元気な声がきこえてきます。
ねむの木広場の北東側にはアスレチック広場があります。ここには子供用の遊具が置いてあり、夕方頃には子供を連れたお母さんや学校が終わって遊ぶ子供達の姿を見かけます。
置いてある遊具は多く、また結構凝った仕掛けのものもあり、さらには地面にはウッドチップが敷かれていたりと、なかなか楽しい遊び場になっています。
子供たちにも盛況のようで、我先にと遊具で遊ぶ姿が印象的で、子供の遊ぶ時間帯には混んでいることが多いです。
梅林
まとまった数の梅の木があります。
ねむの木広場の北側には売店があり、遊び道具やお菓子などが売られています。売店はここともう一か所、美術館の前にあり、美術館前ではカレーなどの軽食も販売しています。
売店の奥には梅林が広がっています。結構な本数がまとまって植えられているので、春の開花時期にはなかなかの風景になります。梅林はもう一か所ファミリーパーク内にもあり、さりげなく梅の多い公園となっています。
ちなみに用賀駅から砧公園まではいらか道でつながっていますが、その途中はかつて梅林でした。今でも梅林を維持している方がいて、青梅の季節には販売もしています。せたがや育ちの用賀産梅酒なんていうのを作って話のネタにしてみるのもいいのでは。
八季の坂道
環八沿いにある坂道で、様々な植物が植えられています。
環八沿いは少し盛り上がっていて丘のようになっています。その丘の環八沿いに造られているのが、八季の坂道です。
八季とは春夏秋冬の四季を倍にして八季に分類したとかで、実際、坂道沿いの植物は多様でいつ訪れても何かしらの花が咲いているといった感じです。ぜひ歩いてみてください。
夕方のねむの木広場周辺
夕方遅くまで子供たちの遊び声が響いています。
ねむの木広場周辺は用賀駅から一番近い入り口付近で、気軽に子供が遊べ、犬も散歩できるエリアなので、明るい時間帯は常に賑わっているといった感じがします。
また、東日本大震災以降は災害拠点としての整備も進み、非常時に竈になるベンチなどが設置されました。万が一の際には周辺住民などの心強い避難場所にもなっています。
* 公園内の紹介2(運動関連の施設) *
野球場
2面仕様のナイター施設完備です。
サッカー場
サッカー人気からか多くの子供が練習に励んでいます。
次は運動公園としての一面です。環八側の入り口付近、東名高速側には長方形をした2面の野球場があり、ねむの木広場の西側には少年サッカー場があります。
どちらの設備もナイター完備なので、平日の夕方などに少年サッカー教室や野球教室が開かれ、休日には試合が行われています。
昔は野球が人気スポーツでしたが、今ではサッカーの方が人気があるようで、サッカー場はいつも大勢のちびっ子サッカー少年や保護者の人がグラウンドを取り囲んでいます。
野球場の方は少年野球や大学などのソフトボール部の練習を時々見かけますが、草野球チームのおじさんたちが多いように思います。砧公園のお隣は大蔵運動場で、向こうにはちょっと立派な野球場があるので、そっちの方で子供達の野球教室とかをやっているのかもしれません。
芝生広場
隣は子供の森となっていて、木々に囲まれた広い芝生広場です。
サッカー場の裏手には広い芝生の芝生広場があります。不自然に平らで、方形をしているので、今のサッカー場ができる前は大きなサッカーグラウンドとして使われていたのでしょうか。
今でもサッカーの練習をしていたり、試合前のウォーミングアップをしている姿を見かけ、そんなことを想像してしまいます。
この芝生広場の西側は子供の森という遊具の置かれている林となっています。ねむの木広場ほど遊具は置かれていないものの、こちらも子供の姿が多いです。
また健康器具なども置いてあるので、朝夕には散歩の途中に立ち寄る年配の方の姿を見かけます。
ファミリーパーク内を走るランナー
緑の多い中を走っている様子は気持ちよさそうです。
これだけ広く、緑の多い公園なのでジョギングやランニングにも最適な環境です。部活で走っている高校生や大学生、サッカーチームや野球チームの子供達が集団で走っている光景もよく目にします。
専用のジョギングコースというのはないのですが、他の利用者の迷惑にならないようにファミリーパークの外周に設置されているサイクリングコースを利用する人が多いです。
また、足への負担を減らすためなのか、ファミリーパーク内の外周を走る人もいて、ケモノ道ならずランナー道が出来上がっていたりします。
サイクリングコース
ファミリーパークの外周を一周するように設置されています。
ファミリーパーク外周にはサイクリングコースが設置されています。と言ってもちょっと微妙な感じのコースで、上で書いたようにジョギングコースになっている感じです。
このサイクリングコースはサッカー場の横にある管理センターの裏側にちゃんとした入り口があります。ゲートがあって、管理の建物があってといった立派なものですが、現在では使われていません。
恐らく昔は駒沢公園のように貸自転車があり、レジャーとして一周サイクリングを楽しむようになっていたのではないでしょうか。それが廃れて、一般に開放され、現在のようなサイクリングコースなのか、単なる自転車の通り道なのか、ジョギングコースなのかよくわからない中途半端な状態になってしまったように感じます。
* 公園内の紹介3(ファミリーパークと桜) *
立派な桜が並ぶ様子
広い芝生と桜が特徴のエリアです。
三つ目は芸術的な一面です。公園の北側には駐車場があり、その西側の一角に世田谷美術館とレストランがあります。これは次のページ(No66-2)で紹介しているので、省略します。
そして四つ目はファミリーパークと呼ばれている部分です。ここが一番砧公園らしいと言うか、百景のタイトルになっているように砧公園の特徴となっている部分だと思います。
ファミリーパークは先に挙げた3つの部分とはサイクリングロードで区切られた西側部分、大蔵総合運動場まで続く広い芝生を中心としたエリアとなります。
奥の方のエリア
木の上を通してとか、ゴルフコースを連想してしまう風景です。
一番最初に書いたように砧公園にはかつてゴルフ場がありました。そのゴルフ場だった部分をうまく利用して緑地化したのが、このファミリーパーク部分です。
美術館付近の広い空間にいるとあまり感じませんが、奥のほうへ行くと、ゴルフ場だった頃の雰囲気がそのままで、ゴルフ場の中を歩いているような感じを受ける場所もあります。
ゴルフをする人なら、あの木の横を通して・・・とか、あの位置にグリーンがあれば面白いコースだなとか、歩きながら想像できるのではないでしょうか。
ファミリーパークの桜
奥のネットは第二運動場のゴルフ練習場です。
ファミリーパーク内は芝生でくつろげるようにということで、自転車の乗り入れや犬などのペットの持ち込みが禁止なので、だだっ広い芝生で自由にくつろぐことが出来ます。
これだけ広い芝生のある公園はなかなかないのでしょうか。芝生ばかりだと維持が簡単そうに思えますが、芝生は芝刈りなどの手入れが必要なので、何気に維持するのに手間がかかっています。
花見時のファミリーパーク
朝の様子ですが、昼には人で一杯になります。
ファミリーパーク内には多くの桜が植えられていて、都内でも有名な桜の名所、そして花見スポットになっています。
砧公園全体となりますが、ソメイヨシノやヤマザクラなど約930本が植えられています。
ファミリーパークの芝生を囲むように咲く様子はとても美しいものです、都会にあって開放感あふれる憩いの空間となっています。
桜のナイアガラ
巨大な桜なので目の前に立つと圧巻の眺めとなります。
シーズンの週末にはだだっ広い芝生が花見客のビニールシートで埋まってしまうほどの混雑をします。まるで夏に海水浴客で埋め尽くされる湘南の海岸のようです。
日曜日の朝の場所取りは激しく、早朝に写真を撮りに出かけると、もう既に場所取りが始まっていたりしてビックリすることもあります。基本的には桜の木の周りから埋まっていくといった感じです。
また花見の時期の月曜日の朝に訪れると公園全体がビール臭いです。この時期は月曜日に雨が降るとほっとする周辺住民も多いのではないでしょうか。
ファミリーパークの桜群
複数の木で大きな桜を形成しています。
ファミリーパーク内の桜はちょっと面白い配置をしています。多分、これはゴルフコースだった名残だと思うのですが、芝生と木々のエリアが明確に分かれています。
桜も芝生エリアの中に固まって植えてあり、何本もの木で大きな一つの桜群を形成しているといった感じです。その姿はとても巨大な桜の木が植えられているような感じなので、遠くから見ても圧巻です。
桜群の中に入ってみてください。木の懐に入った気分で気持ちがいいです。また太陽に透かして見る桜は幻想的に感じるでしょう。
* 公園内の紹介4(野鳥の保護区) *
バードサンクチュアリ内の池
公園内にこんな池があるとはビックリです。
五つ目は野鳥の森としての一面です。これは知らない人も多いというか、広すぎて気がつかないというか、恐らくは興味がなくて気がつかないだけだと思いますが、ファミリーパークの西側、大蔵総合運動場側の一部はバードサンクチュアリという野鳥の保護区となっています。
結構広い区画が保護区となっていて、内部には池もあり、鳥たちの巣や憩いの場所となっています。
バードサンクチュアリの観察台
のぞき穴から見学ができるようになっています。
保護区なので内部には入ることはできませんが、中の様子は観察台から見ることができます。この観察台には鳥たちに警戒されないように観察用の窓のある衝立が設置されています。
とはいえ、池や木々までちょっと遠いし、ハクチョウなどの大きな鳥ならともかく、小さな鳥が多いので、肉眼ではちょっと遠くて厳しそうです。
鳥については詳しくないのでわかりませんが、秋から冬にかけて観察会などが開かれているようなので、季節的にはその時期が一番いいのでしょうか。
ここで見る事のできる鳥は展望台に設置されている案内板によると、シジュウカラ、ヒヨドリ、キジバト、カワラヒワ、ハシプトガラス、オナガドリ、ムクドリ、コジュケイ、カルガモ、ハクセキレイになるようです。
水たまりで水遊びをする雀
楽しそうで、ほっこりする光景でした。
本格的な野鳥の森が併設されている公園というのは・・・、調べてみるとやはり区内ではここだけのようです。そう考えるとかなり特徴のある施設ということになるのですが、やはり都会の野鳥の森では根本的に中途半端すぎるような気もします。
実際、砧公園ではカラスを一番よく見るような気もします。とりわけ花見時期の夕方は食べ残しをあさりに来たカラスだらけです。縄張り意識が高いようで、散策しているとしょっちゅう羽をむしりあうような激しい喧嘩をしていたりします。
また時々雨上がりなどにはカルガモやら都会では減少しているスズメが水たまりで遊んでいることもあります。田舎では人間と猫の距離が近いなと思うのですが、都会では鳥と人間の距離が近いなと感じてしまいます。
菜の花とスイセン
バードサンクチュアリの前に咲いています。
観察台のある丘には大きな花壇が設置されていて、鳥以外にも季節の花を楽しむことができます。
春先の花が少ない時期に咲く、菜の花とスイレンはなかなか見事で、少し足を延ばして訪れたくなります。
* 公園内の紹介5(その他いろいろ) *
砧大塚
祭礼用の祭壇だったとか。
砧大塚という古墳みたいな山もあります。これは東名高速道路にあったものを工事の際に移動してきたとか。しかも古墳でなく催事用の塚だとか。
ってわざわざ移動してくるほどだったのだろうかと思ってしまいますが、子供にとってはいい目標物のようで、見つけ次第まっしぐらに登っていく子もいます。
東名高速の南側の御神木
こちらにも少し公園のスペースがあります。御神木を迂回するように道が造られています。
東名高速といえば、公園の南端は東名高速ではなく、高速道路に沿って南側にも少し緑地があります。東名高速を設置する際に砧公園の土地を使用したものでしょうか。
南側はまあ特に何があるわけではありませんが、御神木があり、道が迂回している場所があります。
吊り橋
谷戸川に架かる橋です。
砧公園内にはさりげなく谷戸川が流れています。川沿いは特に緑が豊かで、自然といった雰囲気があります。
世田谷市場付近にはつり橋もかけられています。特に立派というわけではありませんが、少し森の中といった雰囲気を感じられることでしょう。
また谷戸川の水を利用して地下貯水池というものも設置されていたりします。
夜のパークブリッジ
環八に架かる橋です。
橋つながりでもう一つ紹介すると、砧公園には世間に知られる橋があります。環八にかかる歩行者専用のパークブリッジです。
とても立派で、なかなかおしゃれな橋です。立派だから有名・・・ではなく、通行人がほとんどいないのに立派すぎる橋としてテレビに紹介されました。もちろん税金の無駄といった番組ですが・・・。
バラと母子像
サッカー場の前に古くからあります。
バラ園
アスレチック広場の横にあります。
園内にはバラ園があります。サッカー場の前には昔から母子像の周りにバラが植えられていましたが、アスレチック広場にも大きなバラ園が設置されました。
ボランティア団体KPAが管理や手入れを行っているようです。春と秋のバラの開花時には秋のバラを観る会が開かれ、バラ園が解放されます。
砧公園周辺では、高速道路の南側の少し入ったところにある瀬田フラワーランド、すぐお隣の大蔵総合運動公園にも立派なバラ園があるので、バラの時期はセットで訪れてみるのもいいかと思います。
いらか道(用賀プロムナード)
地面にいらか(瓦)を敷いた道で、百人一首の歌が彫られています。
近所の乗馬クラブの馬が散歩していました。
用賀駅から砧公園まではいらか道という遊歩道っぽい道でつながっています。その道沿いには百人一首の句が彫られていたり、鬼瓦やチェスの駒などの変わったオブジェが設置されていたりと、遊び心満点の路となっています。
* 世田谷区動物フェスティバル *
オープニングパレード
子供の鼓笛隊や盲導犬などがケヤキ広場をパレードします。
ステージイベント
ケヤキ広場にステージが組まれます。多くの人が訪れます。
砧公園で一番大きなイベントは、秋に行われる世田谷区動物フェスティバルです。世田谷区と世田谷区獣医師会が共同開催しているイベントです。
イベントは年によって異なりますが、芸人などによるステージイベントを始め、子供の鼓笛隊や動物によるオープニングパレード、そして獣医師会が開催しているのと愛犬家が多い場所柄なので、獣医さんのブースや犬の訓練師などによるしつけ講習など犬関係の事が多くなっています。
動物ふれあいコーナー
山羊から兎まで様々な動物がいて、多くの子供たちでにぎわいます。
このイベントでは変わった動物に触れあったり、見ることができます。年によって違いますが、鷹だったり、ヒマラヤのラマだったり、変わった爬虫類とか様々です。
また、動物ふれあいコーナーなどでは多くの動物にふれあう事ができたり、牛の搾乳体験ができたりと貴重な体験をできたりします。(先着順のものもあります)
この他にも園芸高校の生徒の手伝いで木の実の工作体験ができ、こちらも小さな子供たちに大盛況でした。
* 四季のスケッチ *
* ねむの木広場の四季 *
桜の季節
新緑の季節
紅葉の季節
雪の季節
同じ場所から撮ったねむの木広場の様子です。同じ景色でも明確に四季で色が変わるところが面白く感じます。
好きな風景なので犬の散歩に訪れたときなどいつもこの場所から撮っています。このように好きな景色をさりげなく四季でスケッチしてみるのも面白いものです。
* 季節のスケッチ 春 *
桜のトンネル
幹が太くとても立派な桜の木です。
チューリップの花壇
桜の少し後に咲きます。
春の砧公園は本当に春爛漫です。ロウバイから始まって、梅に水仙や菜の花、早咲き桜から里桜、そしてチューリップ、バラと季節の流れとともに次から次へと春の花がバトンをつないでいきます。
また小さな花壇を含めると園内には多くの花壇があり、ボランティアの方を中心に季節の花を植えてくれているので、園内のいたるところで花を楽しむことができます。
* 季節のスケッチ 新緑 *
湿地帯のような風景
水はけが悪いのか、雨が降ると巨大な水たまりができます。
七夕の季節
七夕の短冊が飾られます。
夏は昆虫の季節。虫網をもって蝉を追いかけている子供たちの姿を目にすることもあります。
夜ジョギングをしていると蝉が幼虫から成虫へなる様子を観察したり、写真を撮っている人がいたり、採れるのかどうかわかりませんが、木に樹液やはちみつを塗ってカブトムシ用の罠を作っている親子の姿を見かけることもあります。
* 季節のスケッチ 紅葉 *
サルスベリ(百日紅)の紅葉
園内には立派なサルスベリの木が多く、紅葉する様子は見事です。
落葉遊び
晩秋は園内のあちこちが落葉の絨毯になります。
紅葉模様
桜の一種の紅葉。面白い様子で紅葉していました。
秋には園内が紅葉で色とりどりになります。桜のピンク一色と違って多くの種類の樹木が植えられているので、その様子はとてもカラフルです。
砧公園の紅葉でお勧めといえば、サルスベリでしょうか。園内にはとても立派なサルスベリの木が何本もあり、その紅葉している様子は見事です。サルスベリってこんなに紅葉がきれいなんだなとビックリすることでしょう。
その他にもモミジやイチョウなど紅葉の代表選手もそろっていて、秋に訪ればどこかで何かしらの木が紅葉している感じです。園内を散策しながら面白い紅葉の様子を探してみるのも楽しいです。
そして晩秋には落ち葉の絨毯が至る所でできます。落ち葉で遊ぶ様子も秋ならではの光景です。
* 季節のスケッチ 雪の日 *
銀世界
雪の日の朝は幻想的な風景となります。
雪のサワラ(椹)並木
美術館前のサワラ並木に雪が積もる様子は北欧のようです。
雪の夜
深々といった感じですが、都会らしい赤っぽい空の色になってしまいました。
雪合戦
雪の積もった日は園内雪の像だらけになります。そして定番の雪合戦を楽しむ子供たちもいます。
年に一回ぐらいの割合でまとまった雪が降り、園内が一面銀世界になります。雪の日の砧公園の景色はとても幻想的です。特にファミリーパーク内は広々とした空間なので、銀世界といった雰囲気を味わえます。
もしきれいな雪景色を見たいのでしたらあまり足跡がついていない時間帯に訪れるのは当然ですが、雪が木の枝から落ちる前に訪れることをお勧めします。この差は結構大きいと思います。
昔だと雪が降った次の日は雪だるまがあちこちにあるなといった感じでしたが、最近ではここは雪まつりの会場かというほど様々な石像が至る所に造られています。しかも巨大になっている感じです。これは若者の間で石像を造って、写真を撮ってSNSに載せるというのが流行っているようです。
* 感想など *
紅葉する園内
桜の季節よりも秋の紅葉する様子の方が好きです。
世田谷に住んでいる人なら、百景の中でこれは他の地域に住んでいる人よりもよく知っているぞといった一番身近な項目があると思います。それは単純に家が近かったり、学校や職場が近かったり、その行事に毎年参加していたり、よく散歩するコースだったりといった感じで、その場所や建物などに何かしらの愛着を感じているのではないでしょうか。
私にとっての一番身近な項目はこの砧公園になります。と言っても何かをしているわけではなく、ボランティアの人が掃除をしているのを傍目に犬の散歩をしたり、時々運動不足だとジョギングしたり、手持ちぶさたな休日を過ごしているときにカメラを持って散歩するといった感じです。
一応私にとってホームグラウンドという事になります。気合いを入れて制作したので他よりも写真が多くなってしまいました・・・。でもその分、砧公園の魅力を十分に写真で表せたと思っています。
せたがや百景No.66 砧公園
ー 風の旅人 ー
2018年9月改訂