* 代沢の住宅街について *
私の中では世田谷の高級住宅街といえば成城が一番で、東京の西部では隣接する大田区の田園調布と双璧を成しているものと思っていました。そもそも代沢には来る事もなかったので、その存在や実態を知りませんでした。
今回「せたがや百景」に選ばれているので、とりあえず行ってみなければと、しぶしぶ(正直なところお金持ちの家を見ても楽しくないので・・・)訪問してみました。そして、びっくり。これはちょっと凄いかも・・・、いやかなり凄いぞと、考えが一転してしまいました。
まず第一に敷地がでかい。それも半端なくでかい。これが一般の家っていうようなお宅も多々ありました。更には立地条件が坂である区画も多く、坂に建てられている建物はどことなくおしゃれというか、品格があるような造りをしていて、塀が高いせいか圧倒感もあります。
更に更に家自体がありきたりなものではなく、かなり凝った造りをしていました。それがお金持ちにしかできないぞといった凝り方なので、正直に参りましたといった気分になってしまいます。
次の項目に出てくる門で有名な阿川さん宅も凄かったし・・・。代沢は恐るべし地域でした。
歩いてみて感じたのは、どの家も新しいということです。もちろん新しく建てた家もあるでしょうが、きっとまめにリフォームとかをして外観を保っているのではないでしょうか。ただ大きいだけではなく、きれいで、庭も凝っていてとただただ感服。
それから二世帯住宅が多いような気がしました。建て直したついでに今風の二世帯にしてしまおうといった感じなのでしょうか。敷地面積はあるし、今後ともこの土地を守っていくことを考えると、家族中さえ悪くなければ他に新居を構えるよりもいいのは確かです。
相続のこととかを考えても・・・考える必要もないのかな。いや、これだけの土地だと相続税の額も凄いことになっていそう・・・。
区内では成城が高級住宅地として有名で、今や全国に知られています。成城の場合は小田急線の開通後に開発が進んだので、代沢よりも新興住宅になります。
ここと成城の違いは・・・、これはあくまでも私の歩いて感じた印象ですが、ここ代沢の住宅地は品とか格式を感じ、成城の方は格式張らない自由な雰囲気を感じました。
それは家がどうこうというよりも歩いた感じの雰囲気で、成城は生垣やフェンスが多いのですが、ここは石垣というか、石の塀が続いています。石の塀だと重厚な感じがし、生垣だと柔らかい感じがします。
百景の文章に戦前から高官や著名人が暮らしていたとあるので、そういったところが伝統的に成城との違いとなっているのかもしれません。まあどちらも大きなお宅が多いのは一緒なのですが。