* 等々力7丁目界隈の巨樹群について *

この辺りは緑が多く、連続した風景をつくっています。
目黒通り、駒沢公園通り、駒八通りに囲まれた地域が等々力7丁目です。更には目黒通りと環八をショートカット的に結ぶ上野毛通りも横切っていて、この地域はどこへ行くのも便利であると同時に抜け道的に通る人も多いかと思います。
私自身も比較的よく通る道沿いの地域なので、全く知らない土地ではありませんでした。タイトルに巨樹群とあるように、この付近には巨樹・・・、というより、走っていて周りに木や畑など緑が多いなと感じていました。

立派なケヤキの木がそびえていました。
今まで通り過ぎていたのを途中下車といった感じで訪れてみました。(*最後に訪れたのは2011年です。今では随分と風景が変わっています。)
タイトルにある荒井家が上野毛通りの北側に、南側に鈴木家の大きなお屋敷があり、そこを中心に緑が多くあるといった感じでした。
この界隈を歩いてみると、思ったよりも緑の風景が連続していて、やはりこの地域は緑が多かったんだと再認識しました。

樹木が山盛り状態になっていました。
特に圧巻だったのが、荒井家の敷地。存在感のある大ケヤキを中心に広い敷地には木が多くあり、木が敷地からあふれんばかりでした。まさにタイトルにある巨樹群です。
玄関前なども植木が多く、しかも手入れが行き届いていて、いかにも地主の土地といった雰囲気のするお宅でした。
きっとこの2つの家はこの辺りの大地主さんになるのでしょうね。土地の広さと木の立派さに恐れ入りましたといった感じです。
ただ、残念なことに現在ではこの素晴らしい風景は全く跡形もありません。家の都合でしょうか・・・。

思わず足を止めてしまう光景です。

ユニークな店ですね。玄関に木があります。
この界隈を歩いていると、畑だったり、木の多い敷地が多くありましたが、それよりも目に止まったのが、さりげなく住宅街の中に大きな木が残っていたり、レストランの建物に木が組み込まれていたりする風景です。
この界隈ではなるべく木を残すように宅地開発をしているのでしょうか。ちょっと面白い風景です。

億ション地帯になぜか残っていました。
等々力7丁目は北が深沢3丁目、東が深沢1丁目に接しています。
深沢といえば秋山家や三田家などの大地主が所有していた比較的大きな森が近年まであったことで知られていますが、そういった土地は近年では静かな環境や贅沢な空間を利用した高級マンションに替わりつつあります。
今では深沢や駒沢公園周辺、そしてここ等々力もそういった高級マンションが多い地域としても知られるようになってしまいました。
昔は駅から遠く、辺りに畑や雑木林ばかりで何もないような土地は安く、家賃の安いアパートがあり・・・といった感じだったのですが、そういったアパートがあった場所に高級マンションが建つ様子を見ると、時代は変わったなと感じてしまいます。