* 森の児童館について *
駒沢通り沿いの上野毛4丁目に区立の森の公園と森の児童館があります。
この児童館の歴史は古く、昭和50年に近隣の小学校のPTAと住民の会により森の児童館施設を創る会が発足し、昭和55年に児童館が落成し、開館式とイベントが行われています。
2010年には30才となり、30周年を祝う30周年記念パーティーが行われました。そう考えると古くからこの地域にあり、子供たちの成長を見守ってきた児童館ということになります。
同じような施設でいうなら羽根木公園にあるプレーパークは2009年に30周年を迎えているので、日本で最初のプレイパークと言われている羽根木プレイパークより1歳年下ということになります。
児童館のある森の公園は、一般的な遊具があって園内が歩きやすいように整備されてといった公園ではなく、児童館を中心として、駒沢通り側と、児童館の裏側に比較的大きな自然のスペースがあるといった感じです。
敷地内には大きなケヤキやクスノキが多く生えていて、広々としていながら木々という障害物があるので、鬼ごっこなどで駆け回るのに最適な感じです。
児童館の方は、小学生ぐらいの児童が主な利用者となるのでしょうが、子育てひろば活動といった乳幼児の親子の自由な交流を大切にしていたり、また中高生へも卓球やミニバスケット、図書室を開放してくれたり、中高生向けの相談やイベントもあったりと、幅広い年齢層に対応した子供のための施設となっているようです。
このあたりが古くから地元で子供たちのために頑張ってきた施設の包容力かなといった印象を受けます。
ここで育った子供が大人になり、そして子供を産み、子育てで悩み、子供だった頃を思い出し、そうだ児童館へ行ってみよう・・・といった流れになるほどの歴史を積み重ねているわけで、お母さんにまで気配りがいくのも自然な成り行きかもしれません。
森の児童館では、運営協議会の方々と協力して、季節行事や毎月様々な行事を行っています。
クッキング、手作り、図書、花づくりの4つの「もりの木会」のグループが、それぞれにお料理やお話し会などを開いています。それらは児童館の掲示板に活動内容が張られています。
ちなみに2011年の春でいうなら、トマトクラブ(トマトの栽培)、ご飯ものをつくろう、パフェをつくろうといったクッキング、お話会や映画会、入学・進学おめでとう会、卓球を楽しもうなどが募集されていました。
普段からこういった施設を利用することで、学校で学ぶことにプラスして知識や経験、人間関係が身につきそうですね。何より館長さんはじめ優しい館員さんやボランティアの人たちが見守り指導して下さるので、学校が苦手な子供も安心して遊び、学べる事でしょう。
もちろん多くの区内にある児童館でも似たようなことを行っているので困ったときは足を運んでみるといいかと思います。
私自身、長く一人旅をしていてしみじみと感じたのですが、世の中はうまい具合に回っていて困ったときにはなぜか助けてくれる役割の人とめぐり合い、事態が好転・・・、しないまでも解決に向かっていくものです。
それは切羽詰って自分から助けを求める場合、困っているのを見かねて誰かが助けてくれる場合など様々です。
助けてくれるのもすぐ身近の人であったり、友人の友人であったり、こういった施設の人であったり、単に通りがかりの人である場合もあります。
例えば海外の旅で切符の買い方がわからないとか、道に迷ったとき、たまりかねて誰かが助けてくれることもありますが、人に尋ねなければ先に進めません。
人間関係や家庭の問題などといったことは小中学生が一人で悩んでどうにかなる問題ではありません。大人ですら難しい問題なのです。子供が困ったと一人で悩んでも考えが巡り巡って同じことの繰り返しになってしまいます。そして時間が止まったように我慢するだけになってしまいます。
そこから抜け出すには誰かに打ち明ける勇気を持つこと。解決に向けてちゃんとした知識を持った大人、あるいはこういった施設や相談所に相談するといった行動すること。そういった一歩を踏み出すと時計の針は進みます。
ちょっと勇気を出してみると、物事はいい方向に向かうはずです。