旅人が歩けばわんにゃんに出会う タイトル
旅人が歩けばわんにゃんに出会う ~ ユーラシア大陸横断編 ~

#38 アユタヤ遺跡のワンコと牛

タイ アユタヤ 2000年10月
Ayutthaya,Thai / Oct.2000
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タイ スコータイ遺跡の写真
スコータイ遺跡

タイには中世の遺跡が多く残っている。その多くは王朝時代のもので、中でも世界遺産として有名なのが、「古都アユタヤ」と「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」だ。

スコータイ遺跡はタイ中部より少し北にあり、この地にはクメールから独立した最初のタイ独自の王朝が開かれた。ここには寺院などの遺構が広範囲にわたって残っているが、朽ちているものが多い。

タイ アユタヤ遺跡の写真
アユタヤ遺跡

アユタヤはその流れを引き継いで興った王朝で、1350年から約400年間栄えた。その規模は「東南アジア最大級の国際貿易都市」と言われるほどで、世界中にその名を轟かせていたそうだ。

スコータイに比べて時代が新しいし、繁栄の規模も大きかったので、かつての遺構が広大な範囲にわたって比較的状態よく残っている。しかも、バンコクにほど近い立地。人気にならないわけがない。訪れる旅行者はとても多く、タイ旅行の定番観光地の一つとなっている。

タイ アユタヤ遺跡 日本人町跡の写真
日本人町跡

日本人のタイツアーには、必ずといってもいいほどアユタヤ遺跡が組み込まれている。その理由は、遺跡が壮大で素晴らしいのはもちろんだが、かつてアユタヤ王朝が栄えていたころ、ここには日本人が暮らす日本人町があり、日本に馴染みがある土地だから。

当然、日本人町もツアーに日本町は組み込まれている。訪れてみると敷地内は日本人だらけ……。当時はまるで、日本人専用の観光地であるかのようだった。

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アユタヤの遺跡群は非常に広範囲に点在している。遺跡を一通り見て回りたければ、徒歩で回るのはあまり現実的ではない。どうやって回るか。ツアーで訪れたなら、何も考えずに見所や主要な場所に連れて行ってもらえるが、個人で訪れる場合は観光方法に悩む。

一番手っ取り早いのが、現地で手軽なツアーに参加する方法。英語だけではなく、日本語のツアーもある。しかし、せっかくの個人旅行だ。私は自転車を借りて、自由に遺跡を回ってみることにした。その時に出会ったワンコなどの写真を載せてみよう。

タイ アユタヤ遺跡 子供が遺跡を背景に遊ぶ様子とワンコの写真
ワンコと子供たち

アユタヤ(Ayutthaya / อยุธยา)、Thai Oct.2000 *All below

かつて王宮があった中心部には、パンフレットに載っている有名な遺跡があり、それがアユタヤ遺跡のハイライトとなっている。ツアーではそういった場所を重点的に回る。

中心部を外れると、さりげない感じで遺跡が点在している。そういった遺跡は無造作に存在していて、人々の生活の傍らに当たり前のようにレンガが積み上げられた遺構がある。

その遺構の傍で遊ぶ子供たちの様子は、かつて日本で神社やお寺の境内で子供たちが遊んでいた光景に似ていて、どこか懐かしさを感じる。

そんな風に遊ぶ子供たちのすぐそばに、小さな子犬がいた。親犬ともう1匹の子犬が奥にいるが、ちゃんとこのはぐれた子犬を見守れているのだろうか。このまま迷子にならないだろうか。ちょっと心配になってしまう場面だった。

タイ アユタヤ遺跡  遺跡のワンコの写真
遺跡とワンコ
タイ アユタヤ遺跡  寺院とワンコの写真
寺院とワンコ

アユタヤ遺跡を回っていると、それなりにワンコに遭遇した。誰もいない場所でワンコに遭遇すると、「噛まれたりしないだろうか……」と、ちょっと身構えてしまうこともある。犬好きな私でさえそうなのだから、犬が苦手な人にとっては、結構怖いかもしれない。

それに日本と違い、噛まれて怪我をするだけでは済まず、致死率の高い狂犬病になるリスクもある。タイは野良犬が多いものの、意外と狂犬病の感染リスクは低いとされているが、気を付けるに越したことはない。

タイ アユタヤ遺跡と牛たちの写真
遺跡と牛
タイ アユタヤ遺跡と放牧されている牛たちの写真
放牧されている牛と仏塔
タイ アユタヤ遺跡と放牧されている牛たちの写真
大きな木と牛
タイ アユタヤ遺跡 仏塔と水牛の写真
仏塔と水牛

実は、アユタヤ遺跡では犬よりも牛と多く遭遇した。遺跡の横で牛が自然な感じで放牧されている様子は、牧歌的で、とても心が落ち着く風景だ。

日本の感覚だと、不法侵入や器物破損といった色々と細かい事が頭をよぎり、「ありえない……」とビックリしてしまうかもしれない。

でも、こういったことはタイだけではなく、多くの国で見られる。遺跡が特別なものではなく、日常の世界の延長上の存在という雰囲気が心地いい。

タイ アユタヤ遺跡  川沿いの風景の写真
川沿いの風景
タイ アユタヤ遺跡  ペットボトルをくわえて川を泳ぐワンコの写真
泳ぐワンコ

アユタヤ遺跡は周囲を川に囲まれている。正確には、川の間に築かれた王都だったようだ。その川辺を訪れてみると、川沿いに水上家屋が並び、東南アジアらしくて素敵な風景を見ることができた。

その川辺ではペットボトルを咥えて泳いでいるワンコに遭遇した。浮き輪代わりなのか。ゴミ拾いをする賢いワンコなのか。たんに遊んでいるだけなのか。いろいろ想像が膨らむ。

タイ アユタヤ遺跡 ツアー客を乗せた象の行進の写真
象のツアー

緑の多いアユタヤでは、犬や牛よりも象の方が似合う。観光用の象がいて、エジプトのピラミッドでラクダに乗るのと同じように、ここでは象に乗って遺跡を回ることができる。象が隊列を成してドスドスと地響きを立てながら歩いている場面に遭遇すると、その迫力に驚く。

同じ宿に泊まっていた旅行者がこの象に乗っていたのだが、象の背中の上はかなりの高さになり、それだけでも怖いのに歩くと揺れるものだから、「落ちたらどうしよう……」と、慣れるまでは怖かったそうだ。

高いところが苦手ではなければ、象の背中に揺られながらの遺跡巡りは南国情緒たっぷりで、きっと忘れられない素敵な思い出になるはずだ。

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#38 アユタヤ遺跡のワンコと牛
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