世田谷を楽しもう! 風の旅人 世田谷散策記

世田谷歳時記 春(3~5月)

世田谷区内の季節行事を四季で分け、訪れたものを中心に載せています。

春の世田谷は桜。多くの地域で桜まつりが行われていますが、数が多いので別のページ(桜まつり)に載せています。

5月には商店街や地域の特色を生かしたイベントや祭りが多く行われます。

日程に関しては天候や主催者の都合で変更となる場合があります。調べ間違いもあるかもしれません。ご注意ください。

*** このページの項目一覧 ***

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*** 3月の行事 ***

*** 4月の行事 ***

*** 5月の行事 ***

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* 3月の行事 *

・岡本民家園などのひな飾り

<2019年の開催日は2月15日(金)~3月3日(日)>

岡本民家園のひな飾りの写真

3月といえば桃の節句、いわゆるひな祭り。近年では地域興しとして町の民家や商店などにお雛さんを飾り、ひな巡りを行うようなひな祭りが地方で行われていますが、なかなか世田谷のような都市部では難しいイベントです。

世田谷でのひな祭りといえば、岡本民家園など古民家に3月3日頃までお雛様が飾られます。以前は岡本民家園だけでしたが、近年では寄付のお雛様が増えた事から次太夫掘公園民家園、旧小坂邸、成城の猪俣邸などでもひな飾りの展示が行われているようです。

都会で家に段飾りのお雛様を飾る家は少なくなりました。飾る場所の問題もそうですが、保管スペースや片付けの手間が大変だからです。2体の内裏様で雰囲気だけ楽しんで、こういったところに沢山飾られているお雛様を楽しむというのが今風のお雛様の楽しみ方です。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.72

・梅夢フェスタ(梅丘商店街)

<2019年の開催日は3月10日(日)>

梅夢フェスタ(梅丘商店街)の写真

せたがや梅まつりで有名な羽根木公園は小田急線梅ヶ丘駅のすぐ北側にあります。

梅ヶ丘駅の南側には梅丘商店街が広がっていて、以前は梅まつりの時期に合わせて梅夢フェスタといったイベントが行われていましたが、今では梅まつりが終わった後の3月に行われているようです。

梅夢フェスタでは梅丘商店街の通りにフリーマーケットがずらっと並びます。100以上の数が並ぶのでなかなかの盛況ぶりです。とはいっても、商店街の路上にフリーマーケットが並ぶ様子はあまり美しい光景ではないような・・・、気がします。

駅前ではマーチングバンドなどの演奏が行われ、そのままフリーマーケット開催中の路地を行進していったり、ジャズの演奏が行われたりします。

年にもよりますが3月にもなると梅はだいたい終わりですが、羽根木公園には遅咲きの梅もいくつかあるので、梅の観賞もまだ何とかいけるかもといった感じです。

<詳細・関連ページ> ーーー

・世田谷区民文化祭「郷土芸能大会」

<2019年の開催日は3月17日(日)午前9時50分~午後5時45分(北沢タウンホール)>

郷土芸能大会の写真

世田谷は秋祭りの多い地域です。秋祭りといえば神輿がわっしょい、そしてそれを支えているリズムのいいお囃子も忘れてはいけません。

かつての世田谷ではお囃子が盛んで、神楽も多く舞われました。ただ戦後の高度成長期から徐々に人々の関心は他のことに移り、後継者不足に悩まされることになります。

平成になっても細々と神社や睦会、町会等で細々と昔ながらのお囃子が受け継がれ、現在でも多くの地域でお囃子が残っています。そういった世田谷のお囃子が一同に会して発表を行うのが、世田谷区民文化祭「郷土芸能大会」で、毎年3月の日曜に行われています。

年によって出場している団体が異なりますが、地域をあげて子供囃子を行っている給田子ども囃子、幾つもの奥義を所持している等々力囃子、船橋流として名を轟かせた船橋囃子保存会、また交流都市の獅子舞も演じられます。

会場は成城ホール、北沢タウンホール、玉川区民会館ホール、烏山区民会館ホールの4会場で持ち回りとなっているようです。年よって会場が異なり、出場団体も異なるのでご注意ください。

<詳細・関連ページ> 世田谷区民文化祭 郷土芸能大会

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* 4月の行事 *

・烏山寺町花まつり

<2019年の開催日は4月6日(土)13時~14時>

烏山寺町花まつりの写真

お釈迦様の誕生を祝う花まつり。区内の幾つかのお寺で行われています。

26の寺が集まる烏山寺町では各お寺が協力し、持ち回りで行事にあたっていて、寺町として花まつりが行われています。

年によって稚児行列が出発するお寺と、到着して法要を行うお寺が違うので、稚児さんや白象が練り歩くルートも年によって違います。

桜の多いお寺で行われるととても美しいのですが、全体的に緑が多く、通りには寺の壁が続くといった雰囲気のいい地域なので、どこを歩いても日本の春といった雰囲気の良い稚児行列となります。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.42

・等々力不動花まつり

<2019年の開催日は4月8日(月)14時>

等々力不動花まつりの写真

お釈迦様の誕生を祝う花まつり。区内の幾つかのお寺で行われていますが、比較的大きな行事として行っているのが等々力不動です。

等々力不動では花まつりの前後には境内に多くの花が飾られ、境内がとても華やかになります。そして4月第一日曜日には稚児さんによって花に飾られたお釈迦様と白象が引かれて練り歩きます。

4月8日の花まつりの日には本堂前に設置されたお釈迦様の花神輿の前で法要が行われ、その後健康を祈って集まった人が甘茶をかけていきます。花まつりの前後何日間は本堂の前にお釈迦様が置かれているので、甘茶をかけることができます。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.95-2

・喜多見慶元寺花まつり

<2019年の開催日は4月7日(日)>

喜多見慶元寺花まつりの写真

喜多見の慶元寺でもお釈迦様の誕生を祝う花まつりが4月8日前の日曜日に行われています。

お寺の横に付属の幼稚園があり、園児によって白象が引かれたり、法要が行われたりします。余興として人形劇が行われたり、甘茶や団子の接待もあるようです。

訪れたときは晴れていたのですが、午前中に降った雨で中止となってしまい、行事を見ることができませんでした。ちょっとした雨でも中止となってしまうようです。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.60

・花みずきフェスティバル(二子玉川)

<2019年の開催日は4月29日(祝) 10~16時半>

花みずきフェスティバルの写真

ハナミズキの町として力を入れている二子玉川。町中にはハナミズキの並木が多くあり、アメリカから贈与された原木も植えられています。

ハナミズキの開花時期の4月29日には町をあげてハナミズキフェスティバルが行われます。

会場は兵庫島公園を中心に二子玉川商店街、そして近年できたライズや二子玉川公園などでもイベントが行われます。

イベントは兵庫島公園でのステージやフリーマーケットが中心となりますが、年によって商店街や企業などの協力で面白いイベントも行われたりします。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.80

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* 5月の行事 *

・JRAホースショー(馬事公苑)

<現在改修工事中 例年5月3~5日(祝)>

JRAホースショー(馬事公苑)の写真

世田谷通りの農大近くにJRA馬事公苑があります。JRAは日本中央競馬会の事。ダービーとか有馬記念などの競馬を行っている団体です。

そのJRAの馬事に関する施設が世田谷にあります。と言っても競馬関係のことは中山競馬場の方へ移管し、乗馬普及と馬術指導に関することがここで行われていて、普段は一般にも開放されています。

年間を通じて多くのイベントや馬術大会が行われていますが、その中でも一番大きなものが5月3~5日の三日間にわたって行われるホースショーです。

馬術の日本一を決める大会で様々な馬術の競技が行われ、オリンピックに出場した人やする人が参加しています。

馬術以外にも馬の演技や乗馬体験等多くの馬に関するイベントも行われていて、一日楽しめるようになっています。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.85

・鯉のぼりの展示(世田谷公園など区立公園)

<2018年の開催日は4月13日~5月6日>

鯉のぼりの展示の写真

4月中旬から5月連休明けまで区立の公園で区民などから寄贈された鯉のぼりが飾られ、端午の節句の季節感を感じることができます。

鯉のぼりは普通の状態で飾られるのではなく、ロープが張られてつるされるといった感じでの展示で、色とりどりの鯉のぼりがうまく風になびくと仲良く空を泳いでいるように見えます。

以前は神社などにも飾られていましたが、平成29年時点では世田谷公園に40匹、羽根木公園に10匹、玉川野毛町公園に10匹、次大夫堀公園18匹、大蔵運動公園に18匹、将軍池広場に10匹、北沢川緑道に6匹となっているようです。

やはりお勧めなのは世田谷公園。広々とした噴水広場のところに飾られるので鯉のぼりも元気に泳いでいるといった感じに見えます。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.1

・九品仏のお面かぶり(二十五菩薩来迎会)

<*3年ごとの開催 次回2020年5月5日>

九品仏のお面かぶり(二十五菩薩来迎会)の写真

奥沢にある九品仏浄真寺。三仏堂にある九体の阿弥陀如来像がそれぞれ九品の印相を表していることから九品仏として親しまれています。

浄真寺では三年に一度「二十五菩薩来迎会(お面かぶり)」が行われています。以前は8月に行われていましたが、今では5月連休中に行われるようになりました。

3年に一度というのは変わりませんが、お面の中の暑さと参加者に高齢者が多いことを考えると、いい決断だったのではないでしょうか。

この行事は仏教行事となり、信者が臨終を迎えた時に阿弥陀様が菩薩たちを従えて来迎し、極楽浄土に連れて行ってくれる様子を儀式化した法要です。

参加者は二十五菩薩のお面をかぶり、稚児さんなどとともに西方浄土に見立てた三仏堂と本堂の間を往復します。関東では他にはないのかどうかわかりませんが、珍しい行事として東京都の無形文化財に指定されています。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.98-2

・弁天まつり(松原菅原神社)

<2018年の開催日は5月13日(日)>

弁天まつり(松原菅原神社)の写真

松原の村社菅原神社で行われるお祭りです。

高台にある松原では水不足は深刻な問題でした。菅原神社の旧社地の弁天池の湧き水が枯れないように昔は雨乞いの行事が行われていました。

残念ながらその弁天池は枯れてしまい、現在では神社境内に小さな人工的な池が造られ、弁天様が祀られています。

そして今でも松原では弁天様は大事にされていて、5月の第二日曜日に弁天まつりが行われ、ダンスや歌謡のステージや餅撒き等でにぎわいます。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.33

・ガムランコンサート(羽根木公園プレーパーク)

<2018年の開催日は5月13日(日)>

ガムランコンサート(羽根木公園プレイパーク)の写真

せたがや梅まつりで有名な羽根木公園には「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに1979年に日本で最初に開設されたプレーパークあることでも知られています。

森の中の遊び場といった感じで、とても雰囲気のいいプレイパーク内では子供たちがやんちゃに遊びまわっています。

そのプレーパーク内では5月の中旬頃、音の森ガムラン・スタジオによってガムランと舞踊のコンサートが行われます。とても本格的な舞台と演奏なのでお勧めです。

インドネシアでもこんな雰囲気のいいステージはなかなかないといった感じなので、ぜひガムランの不思議な音色に魅了されてみてください。

<詳細・関連ページ> せたがや地域風景資産No.2-2

・豪徳寺たまにゃん祭り(豪徳寺商店街)

<2018年の開催日は5月20日(日)>

豪徳寺たまにゃんまつり(豪徳寺商店街)の写真

招き猫で有名になってしまった豪徳寺。禅寺らしく白くシンプルな招き猫が大量に奉納されている様子は今ではよく知られた光景です。

この招き猫をモデルにしたゆるキャラが豪徳寺を菩提寺とする彦根井伊家のひこにゃん。そして豪徳寺にもマスコットがいてその名はたまにゃん・・・ですが、あまり知られていない感じです。

豪徳寺のお膝元である豪徳寺商店街では5月の半ばころの日曜日に豪徳寺たまにゃん祭りが行われています。

子供が楽しめるスタンプラリーなどのイベント、ステージでの演奏や路上でよさこい演舞、商店街の通りでは多くの出店やフリーマーケットが並びます。

<詳細・関連ページ> ーーー

・砧地区緑化まつり(大蔵運動公園)

<2019年の開催日は5月19日(日)10時半~14時>

砧地区緑化まつり(大蔵運動公園)の写真

大蔵や砧、祖師谷などの砧地域の地域の絆を深める為、また環境問題に興味を持ってもらうために始まったイベントで、5月第三日曜日ころに大蔵運動公園で行われます。

イベントでは緑化まつりらしく植木の販売や野菜の販売などもあり、バラの植えられているメインストリートにはフリーマーケットの店が並びます。

ステージイベントも行われますが、砧でヒーローといえばこの人しかいません。そうウルトラマン。ウルトラマン商店街のある祖師ヶ谷大蔵駅周辺でよくイベントが行われていますが、この日はここにやってきます。大蔵運動場の体育館は近未来的な三角形の独特の形をしています。実はこの体育館を含め頻繁にウルトラマンのロケに使われています。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.65

・瀬田フラワーランドの集い

<2018年の開催日は5月19日(土)>

瀬田フラワーランドの集いの写真

名前の通り瀬田にある花が多く植えられているフラワーランドです。ここにはボランティアによって季節の花が植えられていて、一年中多くの花を見ることができます。

瀬田フラワーランドの集いが行われるのは5月の中旬の日曜日。ちょうどバラの見ごろでもあり、一年でも園内が華やかな時期になります。

イベント自体は大きくありませんが、各種模擬店やフリーマーケットが道に並び、花苗のチャリティーなども行われます。花を楽しみながらその他も楽しむといった感じになるでしょうか。

<詳細・関連ページ> せたがや散策プラスNo.27

・次大夫堀公園民家園田植え

<2018年の開催日は5月23日(水)>

次大夫堀公園民家園田植えの写真

喜多見の野川の横にある公園で、ここには集落っぽく古民家が集められたエリアと田んぼがあり、ちょっと昔の農村風景が再現されています。世田谷に農業の風景は多くありますが、ちょっとした田んぼの風景はここだけのはずです。

ここの田んぼは非営利の体験用の田んぼで、5月後半には付近の小学生などによって手作業での田植が行われます。

泥だらけになりながらワイワイと田植をする様子は楽しげであり、また懐かしい風景でもあります。一般の飛び入りも受け付けているので興味があれば田植の体験をしてみてはどうでしょう。

<詳細・関連ページ> せたがや散策プラスNo.34

・かやぶきコンサート(蘆花恒春園)

<2018年の開催日は5月27日(日)>

かやぶきコンサート(蘆花恒春園)の写真

夫人から寄贈された作家徳富蘆花の旧宅を利用した都立蘆花恒春園、通称芦花公園。ここには蘆花の遺品を集めた資料館に旧宅の書斎などを無料で見学できます。

秋の命日には蘆花を偲ぶ集いが行われますが、それ以外にも年に3回ほどだいたい5月、7月、10月に茅葺の梅花書屋を利用して小さなコンサートが行われます。

私が訪れたときは弦楽四重奏の演奏が行われていましたが、ピアノだったり、ジャズだったり、タンゴだったりと様々なジャンルの演奏が行われます。

このコンサートは茅葺きコンサートと名付けられていますが、まさにその名がピッタリで、とても茅葺を含めた雰囲気が素晴らしかったです。なかなか都会で茅葺家屋を舞台にした演奏を聴く機会はないので、貴重な演奏会となります。

<詳細・関連ページ> せたがや百景No.39-1

世田谷散策記 世田谷歳時記 春(3~5月) 2019年3月改訂

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